(5)本当の生産性向上が人口減少の日本を救う!
1) 売上の公式は2つある。
売上の公式は前述したように
売上=客数×客単価×リピート率
で決まります。
しかし、これだけではなく、
もう1つの公式があります。
お客様側から見るのではなく
従業員側から見るのです。
売上=従業員数×1人あたり売上
この公式と、前述の公式はイコールにならないといけません。
そうなると
従業員数は、今後、人口減少や、高齢化、賃金増加などで
従業員数は減少傾向になります。
そうすると、売上を維持、または、売上げを上げようと思ったら
1人あたり売上を上げるしかないのです。
1人あたり売上を上げるのが
真の生産性向上とも言えるでしょう。
1人あたり売上が上がれば、従業員1人あたりの
給料も上げることができます。
そうなると、その従業員が消費するお客様になるのですから
(自社でなくとも、どこかで消費します)
単価が上がるということになります。
生産性を上げることが、人口減少し
お客様、従業員が減少する日本で売上維持、または、売上上昇するには
必要なことなのです。
整理すると売上は
売上=客数×客単価×リピート率
と
売上=従業員数×1人あたり売上
が同じになります。
人口減少なので、単純に考えると
客数も、従業員数も減ります。
なので、売上を維持しようと思ったら
客単価を上げるしかないのです。
そうすると、従業員1人あたりの売上も上げないといけません。
1人あたり売上を上げるには、生産性を上げると言うことです。
これが、今後日本が意識しないといけないことでしょう。
2) 生産性革命の考え方?
本来産業革命とは何か?
1995年ノーベル経済学賞受賞の
シカゴ大学 ロバート・ルーカス教授によると
産業革命の本質は
生産物が増大したことではなくて、
人口が増加しなかったこと。
産業革命とは、
技術革命によって生産物が増大しながら、
それを食い潰すほどの人口増加がなく、
それゆえに1人当たりの所得水準が飛躍的に増大したという現象
私たちの望みが国としてのパワーであるなら、人口は重要。
経済的にも軍事的にも力をもっている。
しかし、望みが一人ひとりが豊かで幸福感を持つということであるならば、
人口の多寡は本来意味が無い。
まさに、日本がやらねばならないのは
真の産業革命、真の生産性向上なのです。
3) 人口減少しても日本のGDPをあげるには?
GDPには三面等価の原則というのがあります。
GDPを計算する上で
生産活動をして出た合計と
個人、企業、政府がお金を使う合計と
個人が働いて得た所得の合計
この3つが同じ値になっていないといけないというのものです。
生産と支出と、所得が同じなのです。
豊かになるには
国民の所得が増える
これは、生産が増えると同じです。
つまり
1人の所得を増やすには
1人の生産を増やす
生産性を上げることが大切なのです。
これを
1人あたりの所得増加するには
生産量増加しないといけない
そのために
人数を増加する。
これでは
生産量÷人数で、1人当たりは増えない。
だから、
同じ人数で生産量を上げる!
生産性アップと言うこと
これをしないといけないのです。
日本はラッキーなことに
人が減っています。
安易に、従業員を増やすということができなくなったので
知恵で、人数を増やさなくても生産を増やすにはどうするか?
を、考えるしかないのです。
つまり、1人当たり生産量拡大のチャンス!
人口減少はまさに、チャンスなのです。