3) やる気を引き出すのに、間違った解釈!?
「人が仕事に最も満足する(したがって最も意欲が高まる)のは、その仕事から達成感を味わう時である」
達成感の根底を成すのが「絶えざる有意義な進捗」
全世界数十社のさまざまな職位のマネージャー669人にアンケート
社員のモチベーションや感情に影響を与えうるマネジメント手法について、重要順にランク付けしてもらいました。
項目
(1)仕事の進捗に対する支援
(2)優れた仕事に対する評価
(3)インセンティブ
(4)対人関係の支援
(5)明確な目標
どれが、一番やる気を引き出すのか質問をしたところ
一番重要なのは、
(2)の 「優れた仕事に対する評価」(公的な評価、私的な評価を問わない)と、なりました。
しかし、調査の結果
最もモチベーション、つまりやる気を上げる要因は
「進捗への支援」だったのです。
だから、仕事の進み具合を把握し、
遅れが出ているのなら、それを進めるためにどうすると良いかを
助言、手助けをするのが良いのです。
● 部下の意見が取り入れ易いようにする。
「仕事上で、自分の意見が取り入れられているように思われる」
という質問で
強く同意している人が50%
それを、80%にすると
離職率 22%減
安全上の事故 29%減
生産性 10%増
となりました。
つまり、マネージャーは、部下が期待されていることは何か?を
しっかり伝えることが大切です。
● 会社のミッション・目的が自分の仕事と合致している。
「会社が掲げているミッションや目的は、自分の仕事が重要なものであると感じさせてくれる」
という質問で
3人に1人(33%)が強く同意を、3人に2人(66%)になると
欠勤 34%減
安全上の事故 41%減
品質 19%増
となりました。
つまり、マネージャーは、
部下の仕事が、会社のミッション・目的と
合致しているかを確かめるのがよいのです。
● 仕事の質を上げるように工夫する
「私の同僚は、質の高い仕事をするように真剣に取り組んでいる」
という質問で
3人に1人(33%)が強く同意を、3人に2人(66%)になると
離職率 31%減
欠勤 31%減
収益性 12%増
顧客エンゲージメントのスコア 7%増
となるります。
つまり、マネージャーは、
部下の仕事の質を上げるように工夫するこが重要になるのです。
● 仲間意識、チームビルディングは必要。
「仕事上で最高の友人と呼べる人がいる」
という質問で
10人に3人(30%)が強く同意を、10人に6人(60%)になると
安全上の事故 28%減
顧客エンゲージメントのスコア 5%増
収益性 10%増
となりました。
つまり、マネージャーは、
チームの仲間意識を高めたりや、チームビルディングを
することが重要です。
● 成長がチームに分かるようになっている
「この半年の間に、職場の誰かが私の仕事の成長度合いについて話してくれたことがある」
という質問で
3人に1人(33%)が強く同意を、3人に2人(66%)になると
安全上の事故 38%減
欠勤 28%減
収益性 11%増
となりました。
つまり、マネージャーは、
メンバーの成長度合いを把握し
他のメンバーとも共有できると良いのです。
● 成長する機会をつくる
「私はこの1年の間に、仕事上で学び、成長する機会を持った」
という質問で
3人に1人(33%)が強く同意を、3人に2人(66%)になると
欠勤 39%減
安全上の事故 36%減
生産性 14%増
となりました。
つまり、マネージャーは、
メンバー達が少し背伸びするような仕事を与えることがポイントになるのです。