社長も社員もDXで得をする
DXを導入することでの「社長」と「社員」へのメリットを教えてください。
社長にとってのメリットは前述の通り、会社が良くなる。自分が思い描いた会社に近づいていくことです。自分の思った通りの会社になっていくことは社長の醍醐味ですし、社長のモチベーションアップにもつながります。
現場の方々へのメリットは、DXを進めることで仕事が「楽になっていく」ということ。単純作業が減り、付加価値を生み出しやすい環境になっていきます。すると、お客様からの評価もあがり、社員さん自身の会社への貢献度も高まり、自己肯定感もアップしていきます。
思ったとおりの会社になり、仕事も楽になり売上も収入も上がる…少々出来すぎに聞こえますが、これが素直なDX導入のメリットです。
まずはDXの経験値を貯める「守りのDX」から
講話でも紹介されている「攻めのDX」と「守りのDX」ですが、どちらから手を付けるべきでしょうか。
おすすめしているのは、業務の効率化を行う「守りのDX」からです。
これもうまくいかないケースですが、DXを大上段に構えてしまい、いきなり大きな所から着手しようと計画をたて、時間もかかる、費用もかかる、自社に進め方のノウハウもないので失敗する…という会社も実はかなり多いのです。
守りのDXは、管理系の部署の業務の一部をデジタル化するという、限定的な範囲から始められるところが良いのです。そこでスモールスタートすることで自社にDXの経験値をためていきます。流れができてきた所で、攻めのDXに着手していくのがよいでしょう。
守りから小さく始めて、なおかつ補助金も使えたらベストです。補助金に関する資料も本講話の特典でDLいただけます。ぜひ活用して欲しいですね。
DXの一丁目一番地は「ペーパレス化」
「守りのDX」の中でも手っ取り早く始められるものはありますか?
どんな企業であれ確実に共通する、手っ取り早くDXの経験値を積めるのが、今紙で管理しているものをデジタル化する「ペーパレス化」です。
紙の管理は、もう時代的にメリットの方が少なくなってきているのが現状です。属人化してしまっている資料の管理を社内のメンバーに共有していくことで、業務は格段にスピードアップします。
デジタル資料は、コロナ禍で各企業のリモートワーク導入時に役立った記憶も新しいと思います。これを社内で進めることで、ムリ・ムダ・ムラをなくしていく第一歩になります。これがDXの一丁目一番地です。
最後に、これからDXの導入を進めたい社長へメッセージをお願いします。
デジタル技術、テクノロジーを導入する、というと拒否反応もある方もいると思います。ですがDXはあくまで、会社の将来のビジョンを実現するための手段に過ぎません。
社長がワクワクできる会社をつくるための心強い武器がDXです。ぜひ、楽しんで会社の将来を描き、その姿を社員に共有して、DXの導入に社長もコミットしてください。
もし興味を持っているけれどもなかなか踏み出せないのであれば、ぜひ講話を聞いてテキストを眺めながら、会社の理想像を描くところからはじめてみてください。そんなお手伝いができるようになれば嬉しいです。
ビジネス見聞録WEB 目次
・p1 収録の現場から 〈楮原達也「決算書を読み解く技術」映像講座〉
・p2 講師インタビュー 日淺光博「会社を進化させる『中小企業のDX導入法』」
・p3 今月のビジネスキーワード「リスキリング」
・p4 3分でつかむ!令和女子の消費とトレンド/【第12回】令和女子とメイク欲の復活
・p5 展示会の見せ方・次の見どころ
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