第2段階:業務プロセス間のデータ連携
第1段階の経理関係書類のデジタル化が完了したら、次は会社全体の業務プロセス間のデータ連携を進めます。
これは、電子データを活用して、異なる部門間でリアルタイムに情報を共有し、全体の業務フローを統合するステージです。
例えば、営業部門と連携して売上データを経理部門とデジタルで共有することで、売掛管理と会計処理の効率化が可能です。
これまで紙の書類を確認した後に、経理部で会計システムに仕訳データを手作業で入力して計上されていた売上・仕入・経費が、デジタル化により自動で処理されます。
経費精算の申請が電子データで登録されれば、取引内容を画面で承認するだけで会計処理が連動し、立て替えた金額が社員の銀行口座に振り込まれます。
同様に、請求書データが申請され承認されると、仕入や経費が会計システムに計上され、ネットバンキングの送金データが自動生成されます
この業務プロセス間のデータ連携については、最近ではクラウド上で処理するやり方が主流になりつつあります。
社内で利用する業務システムを入れ替えたりする手間やコストがかからずに、クラウドサービス間でデータを連動してくれるからです。
なお、クラウドでの情報管理にあたっては、セキュリティやデータ保護に関して、事前にしっかりと確認しておきましょう。
紙を見ながらパソコン画面に入力する作業をいつまで続けますか?