第3段階:経理業務モデルの変革
第2段階の業務プロセス間のデータ連携ができるようになると、経理の事務作業がほぼ自動化されます。
経理DXの最終段階では、経理部門の業務モデルそのものを変革し、企業価値の向上に貢献する部門に再構築していきます。
経理部門は単なるデータの記録や集計から、経営者の戦略的な意思決定をサポートする部門へと進化していきます。
このレベルに達成して初めて、経理のデジタルトランスフォーメーションが実現したといえます。
DXの進化のスピードは速いので、ゴールはないのかもしれませんが、大企業の経理部門もAIなどを導入しながら、自社に最適な経理モデルを模索しています。
例えば、AIを搭載した財務管理システムを利用して経営状態の改善対策を検討したり、経済の変動要因に対する収益予測をシミュレーションしたりすることなどが期待されています。
将来的に、経理部門はAIやRPA(Robotic Process Automation)などの高度なツールを活用し、財務データを分析・評価し、戦略的な意思決定の材料を経営者に提供できる組織に変革していくことでしょう。
デジタル化して経理業務を自動化した後、経理社員に何をしてもらいますか?