社員の稼ぐ力を労働生産性で測る
最後にチェックするのが、労働生産性です。
労働生産性は、従業員の働きによって生み出された成果を示す指標です。
月次の損益計算書の売上高や売上総利益(粗利益)、営業利益等の金額を社員数で割って、社員一人あたりの稼ぎを計算します。
会社全体の一人あたりの稼ぎを計算したら、次に事業部門や支店などに分割して計算し、部門ごとの生産性を比べてみましょう。
そして、賃上げ前と比較して、社員一人あたりの稼ぐ力が伸びているかどうかを確認してください。
賃上げによる社員のモチベーションや活動の成果が、会社の業績に反映されているかどうかを数字で検証できます。
このとき、社員が効率の悪い働き方をしていると、賃上げが企業の利益に寄与しない可能性があります。
ですので、賃上げを行う際には、労働生産性の向上を促す取り組みを並行して行うことが重要です。
長時間労働はさせられませんので、抜本的に働き方を変えていく必要があります。
同じ時間内で労働生産性(稼ぐ力)を向上させるには、全社員がいまよりワンランク上の仕事をして付加価値を高めなければなりません。
そのためには、単純作業は積極的にコンピュータ化して、研修教育を充実させながら、社員にはより効率的に効果的に働いてもらう必要があるでしょう
社員の稼ぐ力は伸びていますか?