インボイス事務はシステム化して効率化する
インボイス制度が導入されたことに伴い、経理事務の手間は確実に増えました。
具体的には、日常の経理業務において、新たに次の作業が追加されています。
・仕入先や外注先のインボイス登録状況の確認管理
・インボイス受領時の登録番号等の点検
・インボイス可否判定に応じた消費税区分別の会計処理
取引業者が多い会社の経理担当者ほど、書類枚数に比例して事務作業の負担が増加しているのです。
そのため、業務プロセスの見直しと効率化がこれまで以上に重要となってきます。
例えば、インボイスの受領や保存、確認プロセスにおいて、手作業が多いと時間がかかり、ミスが発生しやすく、業務効率が低下します。
このような状況を避けるため、適切な会計ソフトやインボイス管理システムの導入が効果的です。
インボイス対応のシステムを導入することにより、領収書や請求書をAI−OCR(人工知能による文字認識システム)で読み取ってデジタルデータ化し、インボイス登録番号を国税庁サイトで照会してくれます。
インボイスの登録状況をシステム確認した結果を受けて、会計ソフトが仕訳を自動で生成してくれます。
インボイスの内容確認、データの自動保存、消費税の計算など、煩雑な業務を効率化し、経理担当者の負担を軽減することが可能です。
将来的に税務調査では、インボイス制度に基づいた適切な管理が行われているかを重点的に調べられる可能性が高まると言われています。
そのためにも、インボイスをミスなく効率よく処理するとともに、税務調査で要求されるデータや書類をすぐに提示できるように、インボイス管理のシステム化の準備をしておきたいところです。
インボイスの税務調査対応の準備はできていますか?