ＡＩ時代の経理社員に必要なテクニック
これまでの経理社員に必要なテクニックは、パソコン操作でした。
経理の仕事をするためには、会計ソフトとExcelを使いこなすテクニックが必須でした。
会計ソフトとExcelを使っていた計算は、ＡＩが自動的に処理してくれるようになるので、パソコン操作のテクニックの重要性は失われていきます。
代わって重要になるテクニックが、ＡＩの機能設定や指示命令などの使い方です。
経理業務を自動化するために、会計システムなどに搭載されたＡＩ機能を自社で効率よく活用するためのテクニックが求められます。
さらに、経理業務において、生成ＡＩを活用するためのプロンプト（質問指示命令文）のテクニックも身につけておくべきでしょう。
生成ＡＩへのプロンプトの書き方によって、出力される情報の内容や精度が変わってくるからです。
例えば、生成ＡＩに指示して、社長が知りたい財務情報を分析して報告するための資料を作らせることができます。
（財務分析用のプロンプト例）
「過去3期分の決算書のデータから成長性と収益性を分析し、グラフで示してください。さらに同業他社の平均値と比較して改善課題を3点示してください。」
経理事務しか担当してこなかった社員が、経営課題を理解するには時間がかかりますので、最初は社長から出力して欲しい情報をリクエストしたほうがいいでしょう。
社長が欲しい財務情報は何ですか？
