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第107回 帯広の地域活性化

高島健一の「社長のメシの種」

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■北の屋台
 帯広・十勝は農業や酪農などの食べ物の生産だけでなく、飲食業の方でも特色のあるものが多かった。
 中心街の活性化のために11年前に始まった「北の屋台」は年間16万人が来場、売上も3億円になるなど大成功を収めており、全国からの視察も絶えない。
 
 1997年に士幌線、広尾線というローカル線が廃止、自動車社会となり、1997年に中心地にあったイトーヨーカドーが郊外の巨大ショッピングセンターに移転、3校あった高校も2校が郊外移転し中心街は閑散となっていた。
 そのため、1999年頃から帯広青年会議所のメンバーを中心に「陳情型」ではなく、自分たちの資金と行動力で街づくりに参加しようと「街づくり・人づくり交流会」を設立、コミュニケーションを高める施設として賑わいのある「屋台」を作る活動が始まった。
 
 しかし、冬には零下30度近くまで下がる帯広で屋台村などはバカげているとされたし、当初は保健所からもOKが出ず、周辺の飲食店からも反対の声が出ていたが、厨房が建物内・客席部分が路上という画期的な「十勝型オリジナル屋台」を開発、「寒さ体感実験」なども企画して2001年7月にオープンしたところ人が集まった。
 
 20店舗が営業している北の屋台では3年ごと新たに公募して特色のある店舗を選んだり、店主に月一回地域情報などのレクチャーを行ったり、地元の食材をなるべく使うようにしている。
 
 北の屋台をモデルに北海道を中心に全国23ヶ所に広がった屋台村だが、若い人たちが知恵を絞り、苦労を乗り越えて成功させた民間主導モデルであることが最も注目される。
 
■インデアンカレー
 
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 郷土食、おふくろの味というような「慣れ親しんだ味」は食の好みに大きな影響を及ぼしている。
 その典型的な例が帯広の「インデアンカレー」で、帯広の人達は家で食べるカレーも、ここにルーを買いに来るのが普通で、帯広の郷土食となっている。
 
 藤森社長によれば、明治32年から創業している駅にあるレストランでカレーが人気だったことから専門店化したもので、現在13店舗となっているという。
 
 店の論理でなく、「お客様が美味しいというものがおいしい」と、基本の7アイテムにいろいろなトッピングを選んで「俺流のカレー」にでき、ダブルかつやトッピング全部のせという強者もいるという。
 
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 今では当たり前になっているお持ち帰りサービスも、最初はお客様の「鍋を持ってきて持ち帰っていい?」という要望から始まっているが、店が忙しい時はお客様がお店を手伝ってくれたりするなど、お客様が主役の店舗となっていることが人気の秘密のようだ。
 
■柳月
 
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 「お菓子を通じた家族の団欒とコミュニケーションを増やす」ことをテーマに、手軽に買える190円のショートケーキ、180円のプリンなどを販売している、帯広土産として有名な柳月の田村社長のお話も伺った。
 
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 柳月は「三方六」という薪を切った形をしたバームクーヘンが、六花亭のバターサンドと共に帯広土産として有名だが、全国でも日照時間が長い十勝地方の特色を生かして、工場に大規模ソーラ発電システムを設置しているなど、新しいことへの挑戦も行なっている。
 
 牛が43万頭、人口が35万人の十勝地方だが、生産も消費も食文化のヒントがたくさんある所だった。
 
◎高島健一先生のセミナー
 
======== DATA =========

●北の屋台
http://www.kitanoyatai.com/

 
●インデアンカレー
http://www.fujimori-kk.co.jp/inmenu/inmenu.html
 
●柳月
http://www.ryugetsu.co.jp/
 

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