ここは、二子玉川駅から従来のライズ・ショッピングセンターを通り抜けた奥に位置し、飲食と物販、サービス業態を合わせて約18店が入店するオープンモールだ。
ゴールデンウィークには日本初出店のスペイン王室御用達グルメストア「マヨルカ(Mallorca)」や、NY発のレストラン「バビーズ(Bubby's)」、家族向けの新コンセプトで提案するファミリーレストラン「100本のスプーン」などの飲食店に行列ができていた。
特に「マヨルカ」では、店名の由来にもなっているスペイン・マヨルカ島の伝統的なお菓子「エンサイマーダ」が人気で、個数制限があってもすぐに売り切れて焼き上がりを待つ状況だったが、サクサクした少し甘いこのパンは美味しかった。
テラスマーケットは「二子玉川に住む人、働く人、訪れる人が集う新たなコミュニティーの場を目指す」というコンセプト通り、10スクリーンの最新シネマコンプレックスや、大型フィットネスクラブなどもあり、周辺住民の方が頻繁に訪れる場所となりそうだ。
■蔦屋家電
テラスマーケットの目玉は、5月3日と少し遅れてオープンした「蔦屋家電」で、これまで代官山、湘南などに展開しているTSUTAYAのT-SITEに家電製品を加えた2フロアの「ライフスタイルを買う家電店」だ。
代官山・蔦屋書店以上に広い店内には、一周できる両側に書棚が並んでいる通路があり、その両側に1階はネットワーキング/写真、文具/映像、音楽、サウンドレンタル、モバイル、2階はダイニング、食、美容、健康、ハウスキーピングなどのエリアが作られ、話題のアップル・AppleWatchから万年筆、オーディオ、テレビ、スマホ、コーヒーメーカー、ドライヤー、冷蔵庫、洗濯機、シャワートイレ、血圧計、掃除機など、あらゆる分野の家電製品が展示販売されている他、グッド ミールズ ショップ、スターバックスコーヒーなどの飲食店、家具のアルフレックス、植物のソルソホーム、デンマークの高級オーディオ・バング・アンド・オルフセン、電動アシスト自転車のモトベロ、玩具のボーネルンド、コンビニのファミマなどのテナントも入居して、「世界に類を見ない生活提案型の家電店」というキャッチフレーズ通りの店舗となっている。
ライズ第二期の前に行われた「二子玉川駅の周辺に必要だと感じる商業施設」についての住民にアンケートでは、シネコンが1位、家電を扱う店舗が2位だったとのことだが、テラスマーケットは住民の期待以上のものがオープンしたのではないかと感じられ、住宅地としての二子玉川周辺の人気は更に上がりそうだ。