ドーナツとクロワッサンを融合させた「クロナッツ」というハイブリッドスイーツを大ヒットさせたNYの「ドミニクアンセルベーカリー」が、6月20日に2店舗目として東京・原宿に「ドミニクアンセルベーカリー・トウキョウ」をオープンした。
オープン初日は、前日の夜9時から並んだ人達を先頭に、朝8時のオープン前に300人以上の列ができ、一人2個までの制限にも関わらず、クロナッツは11時ころには売り切れとなった。
私が着いた午後2時頃には既にクロナッツが売り切れだったので、「2時間」と言われる行列には並ばず、すぐに入れた2階のレストランで、ミニロブスターロール、スイカのガスパチョ、アップルサイダー ドーナツなどがピクニック用バスケットに入って出てくる限定メニュー、「セントラルパークバスケット」(2人分、5,184円)やフレンチトーストを食べたが、公園をイメージしたという2階でピクニック気分も味わえ、美味しかった。
また、翌日の朝7時前から並んでクロナッツを買い、中にアイスを入れたマシュマロを直前にバーナーで焼いて出す「フローズンスモア」( 778円)も店内で食べてきた。
月替わりで味が変わるドーナツ形でクロワッサンの食感を楽しめるクロナッツは、今月はレモン風味だったので、甘すぎずスッキリした味で、サクサクとした軽い食感を楽しめ、2013年にNYで発売して大ヒットしたのもうなずけた。
■ハイブリッドスイーツ
フランス生まれのドミニク・アンセル氏は、「クロナッツ」以外にも、パリとNYのハイブリッドスイーツ「パリ-NY」を2011年にNY・ソーホーに出店した際に出し、東京店オープンに際しても抹茶ガナッシュで仕上げた「パリ-トウキョウ」(756円)を出しているし、私が店内で食べた「フローズンスモア」も、マシュマロの中にアイスをいれて炙ったという意味ではハイブリッドスイーツだ。
彼の成功に触発され、今は世界中にハイブリッドスイーツブームが巻き起こっており、アイデアを競っている。
ドミニクアンセルベーカリーは、日本で「朝食ブーム」「パンケーキブーム」を引き起こした「ビルズ」、チョコレート・フォンデュの「マックスブレナー」、台湾のフワフワかき氷「アイスモンスター」など、原宿の行列店を多く手がけている「トランジットジェネラルオフィス」が合弁で運営、今後は観光地を中心に「観光地立地特化型モデル」を確立させたい考えで、今後5〜10店舗を出店予定だという。
中学生が集まる竹下通り、ラフォーレ原宿、ビームスなどのファッション以上に、今の原宿はスイーツに注目が集まる場所になりつつある。