ファッション業界が飲食事業を展開する事例は多く見られる。
「ジャーナル・スタンダード」を展開するベイクルーズは、2000年のハンバーガー店からはじめ、パンケーキ、カレー、カフェと様々な飲食事業を展開しているが、最近では、今年4月に原宿にオープンしたNY発のロブスターロールテイクアウト店「ルークス」が連日行列ができるほどの人気となっている。
また、ぬいぐるみ感覚のフワフワ部屋着が人気の「ジェラートピケ」を展開するマッシュホールディングスは、東京二子玉川の玉川タカシマヤSC内に「ジェラートピケカフェ・ビオコンセプト」という、有機・特別栽培の野菜を使ったパスタ、オーストラリア産ナチュラルビーフのハンバーガーなどのメニューがある、おいしい、健康、安全をキーワードにした新業態のカフェを4月21日に出店している。
■ベアバーガー(bareburger)
このような流れの中、「トゥモローランド」もNY発のオーガニックハンバーガー店の「ベアバーガー」を東京・自由が丘に7月19日オープンした。
「ベアバーガー(bareburger)」は2009年に創業し、北米中心に26店を舗展するオーガニックバーガー店で、「bare」はホルモンや農薬などを極力使わずに育てた食材を提供するという方針をあらわす「ありのまま」という意味だ。
「身体にやさしくおいしいグルメバーガー」としてNYで人気となり、米レストラン情報誌「ザガット」では「ニューヨークのハンバーガートップ10」に2011〜14年に連続ランクイン、「ミシュラン」NY版では「環境に配慮する名店(sustainable-minded gem)」「病み付きになる」と評されている。
自由が丘にできた日本一号店では、日本限定での宮崎県産の尾崎牛を使った「トゥモローバーガー」(2,980円)、鶏肉つくねを挟んだ「つくねバーガー」(1,520円)や、オーストラリア産オーガニックビーフをつかった13種類のハンバーグが用意されている。
高級住宅街に囲まれた自由が丘という立地から、平日昼間などは子ども連れ客も多く、キッズメニューも用意されていた。
しかし、やはり尾崎牛のハンバーガーは文句なく美味しく、これを食べにわざわざ出向いてもいいと感じた。
最近のファッション店はカフェやレストランなどを併設しているところも多く、今後もファッション業界が手がける人気飲食店は出てきそうだ。