企業プロモーションのためのカフェやジュールバーがオープンしている。
1886年にドイツで創業し、150カ国で自動車機器や電動工具の開発・製造などの事業を展開しているボッシュは、ブランド認知を上げる目的で、渋谷にある日本法人本社1階に「cafe 1886 at Bosch(カフェ1886アット ボッシュ)」をオープンした。
ボッシュの日本売上げは約90%が自動車関連で、一般消費者向けの商品をあまり扱っていないため、認知度が先進12カ国の中で日本が一番低かったことから、「ブランド全体をより広く多くの人に知ってもらいたい」と、ブランドコミュニケーションの一環として開業したという。
店名は創業年を使い、店内のテーブルなどにはボッシュ製品や昔のポスターが置かれ、自動車の電装品や電動工具などを紹介しているショールームとも一体化している。
カフェのメニューには、ドイツの食文化をアレンジした4種類のサンドイッチや、ドイツで「昔から飲まれている味」をイメージしたコーヒーなどが用意されている。
私は土曜の昼に行ったのだが、渋谷駅から高速道路沿いを5分ほど歩いたオフィス街にも関わらず、若い人を中心に店内に多くの人がおり驚いた。
広々した落ち着いた空間やWi-Fi、電源完備などが好まれているためかも知れないが、「ボッシュ」の日本での認知度向上には貢献しそうだ。
■GREENS
カゴメは9月29日にコンビニから販売を開始する「GREENS」という野菜ジュース飲料のプロモーションの一環として、東京・原宿に期間限定のジュースバーをオープンした。
ここでは野菜の色や香り、つぶつぶ感まで味わえるジュースを提供するため野菜を低温加熱する「低温あらごし製法」という独自製法で作ったジュースが味わえる。
このところ、コールドプレスジュースや手作りジュース等の需要が高まっていることから、「鮮度」を強く求める消費者が増えているとプロジェクトチームを作り、研究、開発した。
新商品の「GREENS」は健康志向が強く、流行に敏感な20〜40代の女性をメーンターゲットにしており、この層に「生鮮飲料」の認知度を高めるために原宿のジュースバーをオープン、続いて9月16日〜22日には伊勢丹新宿店でもコンセプトショップをオープンする予定だ。
野菜ジュースはGreen Mix(小松菜やセロリ、キウイ)、Yellow Mix(黄ニンジン、パイン、グレープフルーツ)、Purple Mix(ビート、イチゴ、ブドウ)、Red Mix(トマトなど)の4種類(各480円)があり、私はRed Mixを飲んでみたが、トマトをかじったような野菜自体の食感も味わえた。
食品は食べてみなければ美味しさが分からないため、ジュースバーによる試飲体験プロモーションは有効ではないかと感じた。