今年はブラジル・リオデジャネイロでオリンピック(8月5日〜8月21日)、パラリンピック(9月7日〜9月18日)が開催される年で、昨年来のラグビーブームもあり、一年を通じてスポーツの話題で賑わいそうだ。
アメリカは大統領選挙(投票日11月8日)のため選挙一色になると思われるが、日本でも18歳以上に参政権が与えられて初めてとなる参議院選挙(任期満了7月25日)、台湾総統選挙、フィリピン大統領選挙(5月9日)、ニュージーランドが国旗変更の是非を問う国民投票実施(3月)などもあり、選挙の年とも言える。
また、昨年北陸新幹線開業で話題となった金沢、富山に代わり、北海道新幹線(新青森駅〜新函館北斗駅が3月26日開業)により函館や北海道に多くの人が訪れそうだし、5月26〜27日に開催される主要国首脳会議(G8サミット)で三重県伊勢志摩が、G7交通大臣会合(9月24〜25日)で長野県軽井沢が注目されそうだ。
大型施設も2月に福岡に九州一高い、高さ約149m、45階「アイタワー九州」、3月に新宿駅新南口駅舎跡地に高さ168.16m、33階の「JR新宿ミライナタワー」、赤坂プリンス跡地に高さ180m 、36階の「東京ガーデンテラス紀尾井町」ビル、3月31 日に有楽町にロッテ免税店も入る「東急プラザ銀座」、7月に東京・大手町に和風温泉旅館「星のや東京」、11月7日に新築地市場である「東京都中央卸売市場豊洲市場」、11月に松坂屋銀座店跡地に銀座エリア最大級の商業施設「銀座六丁目プロジェクト」などの開業が予定されており、それぞれに街に変化を呼びそうだ。
正月初売りの福袋の行列にも外国人観光客が多く並んだようだが、今年も外国人によるインバウンド消費は継続しそうで、円高にならなければこの傾向は当分続きそうだ。
■丙申(ひのえ・さる)
今年の干支である「丙申(ひのえ・さる)」は、これまでの常識を覆す「パラダイムシフト」の年とされている。
「丙」は「さかん」「あきらか」「つよい」という意味で、申は「伸」「雷」を指す直線的に進むとされている字なので、誰の目にも明らかな「次の主役」が登場し成長してゆく年とされるため、今後の世の中の動きがハッキリとして来ると考えている。
過去を見ても1776年アメリカ独立宣言、1896年(明治29年)第1回夏季オリンピックがアテネで開催、チャールズ・ダウがダウ平均株価を初めて発表、 ヘンリー・フォードが初の四輪自動車の試作に成功、豊田佐吉が自動織機を発明、1956年(昭和31年)日本が国際連合に加盟し、経済白書に「もはや戦後ではない」と記されているなど、次の時代が見えてきている。
今年2016年が平和で明るく、活気のある年であるよう願っている。