●TAICHIRO MORINAGA
http://www.morinaga.co.jp/taichiro/
所在地:JR東京駅GRANSTA(グランスタ)内「銀の鈴」前SEASON SELECTスペース
営業期間:1月12日(火)〜2月28日(日)
電話番号:03-6212-1740
営業時間:月〜土 8:00〜22:00、日・祭 8:00〜21:00
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- 高島健一の「社長のメシの種」
- 第169回 老舗企業の新しい展開
創業100年を越える老舗企業が今年に入り新しい展開を始めている。
■TAICHIRO MORINAGA
バレンタインデーが近づき、チョコレート関係の新しい企画や商品が次々と出てきているが、西洋菓子を100年以上前に日本で初めて製造販売した森永製菓も、創業者の森永太一郎の名前を冠した期間限定ショップ(2016年1月12日〜2月28日)「TAICHIRO MORINAGA」を東京駅構内「GRANSTA(グランスタ)」にオープンした。
森永太一郎は、アメリカで11年修行をして洋菓子の技術を持ち帰り、1899年にキャラメルやマシュマロを発売して人々を驚かせたという。
東京オリンピックが開催された1964年に発売したロングセラーチョコレート、「Hi-CROWN」は、それぞれに時代の消費者の味覚に合わせて生まれ変わってきているが、今回の限定店では、発売当時のラインアップ「ミルク・ナッツ・クランチ」に新たに5つのフレーバーを加えた8本セット(2,000円)や、「クラシックセット」3本(800円)、現代風の「口溶けを楽しむセット」3本(800円)など新旧の味を食べ比べられるようになっている。
また、コールドプレスという技術を活用して0.7mmの薄さを実現した、中が透ける赤い「カレ・ド・ショコラ スペシャリテ〈ラズベリー〉」(1,800円)というチョコレートや、30個限定の、東京駅舎が描かれた輪島塗の漆器に入った「ハイクラウン 東京マンディアン」(23,000円)なども売られている。
■中川政七商店 表参道店
今年創業300年を迎える中川政七商店も東京表参道に路面店をオープンした。
奈良に本店を構える中川政七商店は、奈良晒(ざらし)と呼ばれる高級麻織物を代々扱ってきた老舗だが、「日本の工芸を元気にする!」というヴィジョンを掲げて、暮らしの道具を全国から集めたセレクトショップ的店舗を44店舗出店している。
表参道店でも、自社ブランドの「遊 中川」「中川政七商店」「日本市」に加え、各地の工芸メーカーが集まる「大日本市」のパードナーブランドの商品約1,000点を販売、他では扱っていない世界の変わった植物もある「花園樹斎」や刺繍入れサービス、奈良店のみだった生地の販売なども行っている。
中川政七商店13代目中川淳氏は、「これからの100年は、これまでの300年に負けないようにしたい」と語っているが、老舗が持つ歴史と伝統を現代のライフスタイルと融合した世界観を今後も展開して行きそうだ。
======== DATA =========
●中川政七商店 表参道店
オープン:2016年1月13日(水)
所在地:東京都渋谷区神宮前5-43-7 1F
TEL:03-3409-2260
営業時間:11:00〜20:00