バレンタインデーの先駆けとなる、三越伊勢丹グループが全国の百貨店で開催する「サロン・デュ・ショコラ」が今年も始まった。
毎年最初に開催される新宿伊勢丹主催のサロン・デュ・ショコラは、去年から新宿西口の新宿NSビル・イベントホールでの開催となっているが、今年は去年とは比べ物にならないほどの人出で、1/27(水)の初日は行列が新宿駅まで続き、4時間待ちだったという。
私の行った1/30(土)の3時半頃は、行列がNSビルから地下通路まで伸びており、入場までに1時間半ぐらいかかったが、入場制限のお陰か会場内は去年ほどの大混雑ではなく、中での移動はスムースだった。
しかし、入場者数は去年よりかなり多かったと思われ、有名ショコラティエのチョコレートをセットにした「セレクションボックス」を始め、マツコ・デラックス「マツコの知らない世界」など事前にテレビで取り上げられた商品は売り切れが続出していた。
早々に売り切れたものには、クリスティーヌ・フェルベールの「ショコラ アソート プラリネ」(9個入り4,104円)、フィリップ・ベルの「ショコラ アソート」(11個入り3,888円)、オリヴィエ・ヴィダルの「アソート エスカルゴ プラリネ」(7個入り4,860円)などで、ジャン=ポール・エヴァン、鎧塚俊彦、辻口博啓など有名ショコラティエがいるブースでは、チョコレートを購入するための長い行列もできていた。
会場内では各所で試食ができるので、いろいろなチョコレートを食べたが、今回私はゴーフルを焼いて膨らんだ中にチョコレートクリームとあんこを入れたミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ(土屋公二)の「ショコフル」(378円)のできたてが美味しく2つも食べたし、前回のレポートで紹介した森永製菓のタイチロウ・モリナガの新作「カレ・ド・ショコラ(パッションフルーツ)」も酸味が効いてさっぱりしていてよかった。
また、サロン・デュ・ショコラの会場には外国人観光客がほとんど来ていない印象で、バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣は日本だけであることを改めて認識した。
All About スイーツガイドなどで有名な下井美奈子さんによると、今年の傾向は、「自分で買うご褒美ショコラ」だそうだが、去年までのようなパッケージで競う傾向が薄れ、中身で勝負のところが増えていたような気がする。
今年はバレンタインデー当日の2/14が日曜日のため、「義理チョコ」が少ないのではないかと見られており、来月のホワイトデー商戦にも影響が出る可能性もあるが、新宿のサロン・デュ・ショコラで勢いがついているので、バレンタインデー商戦は去年以上に盛り上がりそうだ。