しかし、今年に入るとパンケーキやポップコーンのブームは冷めてきたようで、これらの行列は少なくなり、代わってハンバーガー店が話題になることが多くなった。
ハンバーガー店では外苑銀杏並木の「シェイクシャック」、秋原葉の「カールス・ジュニア」などがオープンして行列になったが、若者の街・原宿もハンバーガーブームとなっており、「ザ グレートバーガー」、ファッション店・JORNAL STANDARDの提案する「J.S. BURGERS CAFE」や「cafe Hohokam」などが人気だ。
中でも2012年オープンの「ザ グレートバーガー」は原宿ハンバーガーブームの火付け役とも言われ、連日行列ができている。
ここの特徴は天然酵母を使用したオリジナルのバンズ(パン)で、粗びきの赤身7:和牛牛脂3のパテをこれに挟んだハンバーガーらしい味になっている。
ここはインテリアも1950年代のアメリカ風だが、ここのトイレには、このところのハンバーガーブームにも関係がありそうな最大手チェーンの減速を思わせる絵が掛かっていた。
■グラニースミス
最近の行列店は、オープン直後にメディアなどに取り上げられたものより、ロングセラーで人気となっている店が多いと感じている。
2012年に世田谷・三宿にオープンし、2013年に青山店を出したグラニースミスも、前を通ると必ず並んでいるアップルパイの店だ。
「おばあちゃんのアップルパイ」をコンセプトに、日本では少ないオーストラリア産のグラニースミスという青リンゴにこだわり、オープン当初から青森と長野の契約農家にグラニースミスを植えてもらっている。
昨年頃からスイーツではパンケーキに代わって「パイ」が人気になり始めているが、ハンバーガーと同様に牽引しているのは新規オープンの店ではなく「グラニースミス」のようなロングセラーの店で、最近の傾向として注目に値する。