8月5〜21日まで、ブラジル・リオデジャネイロで行われたオリンピックで、日本選手団は4年後の2020年の東京オリンピックにも期待が繋がる過去最高の41個(金12、銀8、銅21)のメダルを獲得するなど好成績を残した。
閉会式での東京の紹介動画では、北島康介(競泳平泳ぎ100m、200m連覇)、高橋尚子(女子マラソン)と、キティちゃん、キャプテン翼、村田諒太(ボクシング)とパックマンという金メダリストとアニメのキャラクターが、日の丸をイメージする赤いボールをリレーして安倍首相に渡し、閉会式の時間に間に合わないためドラえもんが土管を出して、スーパーマリオに変身した首相が渋谷のスクランブル交差点から地球の裏側のリオデジャネイロまで土管の中を通り、瞬間移動して閉会式会場の土管から登場するという演出が世界中で話題になり、改めて日本のアニメが世界に広まっていることを感じた。
オリンピックやサッカーワールドカップでは、その時に実験的に利用された新技術がその後一般化するという傾向があるが、今回のリオデジャネイロ・オリンピックでは、米ワシントン・ポスト紙がオリンピック速報を全て人工知能(AI)で自動配信、記者は速報から開放されて取材やインタビューに専念できたという。
リオ・オリンピックは人工知能の幕開けオリンピックだったと考えているが、2020年の東京オリンピックは、完全自動運転車(レベル4)の幕開けになると思われる。
■アシックスステーション品川
世界的なスポーツ用品メーカー売上は1位ナイキ(3兆円)、2位アディダス(1,541億ドル)が2強で、3位プーマ、4位アシックス、5位アンダーアーマーの1桁上を行っている。
しかし、日本のアシックスも、この10年でランニングシューズの売上が2倍となるなど伸びてプーマを猛追しており、3位になる可能性も高まっている。
そのアシックスが、8月9日に東京の京浜急行・品川駅ホームに初のエキナカ店となる「アシックスステーション品川」をオープンした。
アシックスはリオから2018年の平昌(ピョンチャン)冬季、2020年の東京まで3大会のオリンピック公式ウエアとなることが決定しているが、品川駅の店では、このような大型スポーツ大会のウェアや応援グッズ、記念商品などを展示販売し、ネット販売にもつなげる試みを行っている。
2020年の東京オリンピックに向かってスポーツに対する関心が高まり、国内スポーツ人口も増えると見込んで、消費者との接点を増やすことが目的だが、京急品川駅は羽田空港とも直結しており、通勤客、旅行客などの目にも留まるため、広告効果も期待できそうだ。