総務省が11月25日公表した10月の全国消費者物価指数では、台風などの影響でレタスが前年比54.5%、ホウレンソウが47.3%、ニンジンが74.1%など大きく値上がりし、生鮮食品を含む総合指数が前年比プラス0.1%(9月はマイナス0.5%)と、前月比で2011年7月以来の大幅上昇となった。
このような状況の中で、たっぷりのサラダを食べられるサラダ専門店が相次いでオープンして話題となっている。
■サラダストップ
11月1日に東京・表参道に日本1号店がオープンしたシンガポール発のサラダ専門店「サラダストップ!(SaladStop!)」は、先ずベースとなる食材を選び、その後約50種類から6種類のトッピング、最後に20種類からドレッシングを1つ選ぶというステップで、自分の好きな組み合わせのサラダを体調や気分に合わせて食べられるのが特徴だ。
また、シンガポール式チリクラブを使用した「オー・クラブ・ラ!(OH CRAB LAH!)」や、シーザーの風味の「ヘイル、シーザー!(HAIL CAESAR)」などの、あらかじめ組み合わせが決まっている10種類のサラダもある。
シンガポール在住のスイス人エイドリアン・デスバイレッツ(Adrien Desbaillets)氏が、新鮮な食材を取り入れた母の料理から影響を受け、当時健康的な食べ物が少なかったシンガポールでヘルシーな食べ物を届けたいという思いから、「Eat Wide Awake(食べてしっかり目覚めよう)」をコンセプトに2009年に設立、現在はシンガポールに15店、マニラに9店、ジャカルタに1店あり、香港や六本木にも出店計画がある。
食材は、シンガポールやフィリピンなど、それぞれの出店地域の地産作物を使用した安心安全な食材を提供しており、日本では、フジオファームの日本国内の自社農場で生産したロメインレタス、ケール、ほうれん草などの食材を仕入れている。
たっぷりのサラダで食べ過ぎ気味の年末をランチで調整したり、小腹が減った時に、甘いものではなくサラダで空腹を満たすなど、いろいろな利用の仕方ありそうだ。
■KOE(コエ)
11月16日に東京・自由が丘にオープンしたライフスタイル型複合店の「KOE HOUSE(コエハウス)」は、30〜40代の男女やファミリー層をターゲットに、男女、子ども服や食器や玩具などの生活雑貨を販売しているが、1階には有機野菜を中心に使用し、身体と環境に配慮したサラダショップ「KOE green」が併設されている。
ここではボリュームのあるサラダの他にも、栄養を効率的に摂取できるポタージュ、非加熱で栄養分を壊さないように配慮したミックスジュース、野菜をたっぷり使用したホットサンドなども提供している。
間伐材を使用した木の器や再生ガラスなどの食器が使われているが、これらは店内で商品として販売もしている。
自由が丘は高級住宅街に囲まれ、平日昼間でも子ども連れなどで賑わう場所なので、新しいサラダショップは女性を中心に話題になりそうだ。