■中目黒高架下
東急電鉄と東京メトロが共同で、東京・中目黒駅周辺の高架下約700mを線状に開発した「中目黒高架下」プロジェクトが、11月22日にオープンした。
ここは個性ある店鋪が、時感・空感・情感を共有して、中目黒らしい街の楽しみ方ができる新しい商店街のカタチを目指し、渋谷方面側には、クリエイティブを刺激する本と雑誌が1万冊以上、雑貨・文具が350種類以上そろう「蔦屋書店」、江ノ島で行列ができる日本初のフレンチトースト専門店「ロンカフェ・スタンド」、ファッション店の「MHL」、スターバックス・コーヒーなどが入っている。
横浜方面側は細長く繋がっていて、NYの味を日本で再現しているベーカリーカフェ「THE CITY BAKERY」、スペイン直輸入の炭火焼マシンでグリルした「アサドール・デル・プラド」など洋風の店、カレー店の「井上チンパンジー」、名古屋の人気店で関東初進出した「鶏だしおでん さもん」、博多でブームの「うどん居酒屋」の「二○加屋長介(ニワカヤチョウスケ)」、女性1人でも気軽に立ち寄れるようなB級グルメの「らんまん食堂」など、食べてみたくなる飲食店が続いているし、ワイナリーと消費者をつなぐ直輸入型ワイン専門店「ヴィノスやまざき」などもある。
関東初が2店、新業態が14店の28店が今回オープンしたが、高架橋という「ひとつの屋根」を店舗がシェアしているという意味で、「Roof Sharing(ルーフ シェアリング)」をコンセプトに、以前から営業していた高架下の飲食店などへの敬意も込めて、「中目黒高架下」という名前にしたという。
■サナギ 新宿
東京・新宿では、甲州街道(国道20号)の高架下に「サナギ 新宿」というレストランと、「新宿観光案内所」が、12月10日にオープンした。
「サナギ 新宿」は、「アジア・日本の屋台村」がテーマのレストランで、点心&ヌードルバー 、おでんとロール寿司など4つのシーフードコーナーがあるサナギ食堂と、展示やパフォーマンスができるスペースからなっている。
高架下店舗のイメージは新橋駅〜有楽町駅の「赤ちょうちん」街など、女性は行きにくい「オジサンの飲み屋街」だったが、近年は秋葉原駅〜御徒町駅の間の「2k540(ニーケーゴーヨンマル)」、神田駅〜お茶の水駅の間の「mAAch ecute(マーチ エキュート)」などのJR関係の施設の再開発や、有楽町の高速道路下の「銀座コリドー街」などおしゃれな施設が増えており、今後のトレンドになりそうだ。