一度に世界一をたくさん見ようと思うなら、今はドバイに行くのが一番だと思う。
日本経営合理化協会の視察ツアーでドバイ・アブダビを視察してきたが、降り立ったドバイ国際空港から始まり、初日で10個以上の「世界一」が見られた。
ドバイ国際空港は年間乗降客7,000万人と世界一で、世界の人口の31%が4時間以内、76%が8時間以内で来られる空港とのことだったので、12時間(帰りは9時間だった)もかかる日本は「遠い国」と認識されている。
2020年に開催予定のドバイ万国博覧会の会場予定地を視察したが、隣接地に現在の2.5倍の新空港(アール・マクトゥーム国際空港)を建設中で、完成するとエアカーゴの物流が3倍になるという。
市内にある世界一高い(828m)160階建てのバージュ・カリファというビルは、148階(555m)の展望台に上るエレベーターも10m/秒と世界最速、ホテル、オフィス、住居に加え、世界一高い場所のレストラン「アトモスフィア」なども入居している。
このビルに隣接した敷地面積111.5万m2、屋内55万m2の世界最大のショッピングモール、ドバイモールは1,200店が入り、2014年には年間8,000万人が来場しているが、日本からは紀伊國屋書店、ダイソー、ヨックモック、無印良品が出店している。
紀伊國屋書店で話を聞いたところ、ドバイ店は世界8ヶ国30店舗中、新宿本店、大阪梅田店、シンガポール店に次いで、4位の売上だという。
全ての書籍が検閲対象なのでそれが一番大変ということだったが、ドバイで人気のある「キャプテン翼」のマンガ単行本が今年1月2日販売から開始していて、一巻が平済みされていた。
ドバイモールにはこの他に、世界一の水族館アクアリウムやスケートリンクもある。
音楽に合わせ150mの噴水ショーを毎日行っている、世界一の噴水・ドバイファウンテンも近くにあり、この周辺だけでも6ヶ所の世界一が見られる。
ドバイモールにも駅があるメトロ(電車)も、自動運転メトロ(電車)としては走行距離世界一、エミレーツ・モールに併設されている世界最大の屋内スキー場スキードバイ、バージュ・カリファ展望台から見えた、未来を見る世界一大きな額縁という巨大フレーム(Dubai Frame)もあった。
また、海岸沿いでは、既にホテルや別荘が立ち並ぶヤシの木型の人工島「パーム・ジュメイラ」の拡大版となる世界一の人工島「パーム・アイランド」や、海岸沿いに世界最大の観覧車「ドバイアイ」も建設中で、取扱量世界9位の世界一の人工港湾もフリートレードゾーンに作られている。
今後は、2020年の万博前の完成を目指す980mの展望タワーなども計画されているなど、世界一はまだまだ増えそうだ。