●GINZA SIX(ギンザシックス)
https://ginza6.tokyo
所在地:東京都中央区銀座6-10-1
tel: 03-6891-3390
営業時間:物販 10:30〜20:30 レストラン・カフェ11:00〜23:30
- ホーム
- 高島健一の「社長のメシの種」
- 第201回 GINZA SIX(ギンザシックス)
4月20日に東京・銀座6丁目にオープンした「GINZA SIX(ギンザシックス)」は、銀座地区最大の店舗面積(4万7,000m2)を誇る地上13階、地下6階の巨大施設だ。
銀座通り沿いにはフェンディ、ヴァレンティノ、ヴァンクリーフ&アーペル、サンローラン、セリーヌ、ディオールという高級6ブランドのメゾネット型店舗(2〜5層)が路面店のように並び、全241店舗中122店が旗艦店(フラッグシップ)と位置付けている。
オープン初日は10時30分の開業前に2,500人が行列し、開店直後は入店2時間待ちとなり、週末も大勢の人が来場していたが、来場者が一番写真を撮っていたのは、5層の吹き抜け天井から吊るされている草間彌生の白地に赤ドットの14個のカボチャバルーンだった。
これは常設ではなく、展示期間は来年2月25日までだが、4階イベントスペースには、六本木の国立新美術館で開催中の「草間彌生 わが永遠の魂」展に関連した草間彌生グッズ店も5月16日までオープンしており賑わっていた。
一番混雑している地下2階の食品フロアには、38店舗中9店舗がイートインスペースを併設しているが、今はどこも行列ができるほどの人気で食べるのも買うのも大変な状況だったし、ディオール4階の「Cafe Dior by Pierre Herme(カフェ ディオール バイ ピエール・エルメ)」、時計の「フランク ミュラー」のテイクアウト パティスリーなど飲食併設店も人気を集めていた。
1〜3階はブランド店を中心としたファッションフロアで、吹き抜けの下の2階には大丸松坂屋百貨店が手掛ける編集売場「シジェーム ギンザ(SIXIEME GINZA)」、4階には日本の伝統工芸品などを売る店もあるし、地下1階に並ぶ化粧品は3分の1が個室付きで、シャネルには口紅の自動販売機もあった。
6階は、アートブックを中心に写真・建築・ファッション・日本文化などの書籍と雑誌6万冊が並ぶ「蔦屋書店」、地下3階は「観世能楽堂」と、文化的な要素も多い。
■再開発
「GINZA SIX」は、松坂屋銀座店(1924年12月〜2013年6月30日)跡地と隣接する街区をつなぐ2つの街区を一体開発した市街地再開発事業で、大丸松坂屋、森ビル、L Real Estate、住友商事の共同出資会社「GINZA SIXリテールマネジメント」が開発したものだ。
1フロア面積が都内最大級の広さ(6,100平方メートル)の7〜13階部分のオフィスは森ビルが中心、ルイ・ヴィトンなどのブランドを持つLVMHが出資する不動産ファンドLリアルエステートが入っているので、銀座通り沿いの両角はディオールとフェンディになっていると思われるが、裏側の三原通り沿いには、銀座では初めて観光バスの乗降所を設置し、海外からの観光客も誘致している。
また、商業施設面では「脱・百貨店」を掲げ、ポイントカードではなくスマートフォン向けの「GINZA SIXアプリ」で対応、店内180カ所に設置されている「ビーコン(Beacon)」というセンサーで、スマホと通信したサービスの提供なども行ってゆくという。
年間来場客数2,000万人、初年度売り上げ目標600億円を目指すという「GINZA SIX」は銀座の人の流れや集まる人も変えそうだ。
======== DATA =========