●メルカリ
https://www.mercari.com/jp/
運営:株式会社メルカリ
所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー18F
代表者名: 山田進太郎
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スマートフォンだけで、フリーマーケットのように自分が不要になったものなどを簡単に売買できるフリマアプリ「メルカリ」は2013年7月に日本でスタート、その後2014年9月にアメリカに進出、今年3月にはイギリスでもサービスを開始しているが、アプリのダウンロード数は日本5,000万、アメリカ2,500万と合計7,500万にも上り、2016年6月の公表数字を見ると出品者の60%は購入者でもあり、出品数は1日50万品以上、月間流通額は100億円以上となっている。
2016年6月期には売上高122億5,600万円、営業利益32億8,600万円で黒字化を達成、日本経済新聞によると、7月に株式の上場を東京証券取引所に申請し、年内の上場をめざすとのことだ。
上場した場合の時価総額は1,000億円を超える可能性が高く、今年最大の案件となりそうで、日本には少ないユニコーン企業(時価総額1,000億円以上の未上場企業)だ。
MMD研究所の「フリマアプリ」についての調査(10〜60代の男女2万3,107人)では、フリマアプリの利用経験がある人は46.6%だったが、利用率でみると「メルカリ」が74.1%とダントツだった。
購入品目では、若い世代ほど「エンタメ・ホビー」ジャンルの商品を購入し、年齢があがるにつれ洋服の購入が増える傾向があった。
スマホを使ったサービスなので若い人が中心のように思われるが、「捨てるのはもったいないのでメルカリで売る」という中高年の利用も多く、従来のネットオークションとは違った利用のされ方をしている。
また、若い人たちには売って得たポイントを使って買うという、メルカリの中で経済が回っている状況も出ており、衣料品の販売不振の理由の一つと考えている。
■メルカリカフェ
7月20日〜8月20日の期間限定で東京・原宿にオープンしている「メルカリカフェ」は、スタッフが常駐していて、メルカリの利用方法の相談に乗ってくれる「mercari play booth」が設置されているカフェだ。
期間中は、メルカリロゴのラテアートを施したカプチーノを特別価格(ランチセット100円、単品250円)で提供するコラボメニューもあり、メルカリのサービスを体験し、まだ利用したことがない人が利用のきっかけとなったり、SNS等で外観・内観・グッズ等をシェアしてもらい、メルカリをより身近に感じてもらうことを狙っている。
夏休み中に若者が集まる原宿に店舗を出すのは、もっと若者の利用を増やしたいとの意向が感じられるが、若者から中高年まで、女性を中心に急拡大しているメルカリの勢いは上場に向かってまだまだ続きそうだ。
======== DATA =========
●メルカリカフェ
開催期間:7月20日(木)〜8月20日(日)
営業時間:11:00〜2::00(「mercari play booth」は20:00まで)
所在地:東京都渋谷区神宮前1-11-11 グリーンファンタジア1F「東京アパートメントカフェ」