ステップ4、真因を特定する
ステップ3までで解決すべき問題が明確になり、目標も決まったなら、次は「真因」を突き止めます。問題を分析するといくつかの「原因」が見えてきますが、この時に気をつけるべきは「分かりやすい原因」に飛びつくのではなく、根気よく「真因」を探すことです。トヨタ式の基礎を築いた大野耐一さんはその姿勢を「『なぜ』を5回繰り返す」と表しています。最初の「なぜ」で「これが原因だな」と気づいたとして、そこで安易に「よし、わかった」と納得してしまうと、せっかく対策をとったとしても同じような問題が起きることがよくあります。
大切なのは問題を引き起こす「真因」を根気よく探し、真因を潰す改善を行うことです。
ステップ5、対策立案
「真因」を特定できたなら、「対策立案」に移りますが、ここで求められるのが「目的は1つ、手段はいくつもある」というトヨタ式の考え方です。
対策を考えている時、「これがベストだ」というアイデアを思いついたとしても、「ほかに対策はないか」と考えます。そうすることでいざ実行した後で、「あっ、もっといい方法があったのに」と後悔することを防ぐことができます。
ステップ6、対策の実行
最善の対策がまとまったなら、実行に移りますが、そこでは➀進行状況をチェックする、➁報連相を怠らないようにする、➂微調整を怠らないようにする、④結果が出るまでしっかりとやり切る ― の4つが大切になります。特に計画とのズレが生じた際の「微調整」と、「やり切る」がポイントです。
ステップ7、効果確認と評価
対策を実行したら「それで終わり」ではありません。結果をきちんと見届けて、問題があればさらに改善するようにします。
ステップ8、フォロー
対策を実行して良い結果が出たら、「標準化」と「ヨコテン」を忘れずに。問題は厄介なものですが、問題は同時に「改善のチャンス」でもあります。問題は前向きに迎え撃つようにしましょう。
2