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人事・労務

第4講 最先端のウェルビーイング経営の5つのポイント

顧客・社員・社会から支持される「ウェルビーイング経営入門」

7 コミュニティ・ウェルビーイング

 コミュニティ・ウェルビーイングとは、個人が所属するコミュニティの一員として、安心や幸せに感じている状態のことです。

 ここでいうコミュニティとは、主として、自分が住んでいる地域との関わりを指しますが、職場での所属先や趣味のクループもコミュニティに含めて考えることができます。

 当然ながら、人は、一対一の他者との関係だけではなく、住んでいる地域や所属しているコミュニティからも大きな影響を受けています。皆さんは、自分の住んでいる場所や、所属しているコミュニティに安心や誇りを感じていますか?

 その場所で生きること、そのコミュニティに所属している状態に、安心や誇り、そして幸せを感じられると、次第にその場所やコミュニティを好きになり、次第に貢献したいという意欲も増してきます。その結果、例えばボランティア活動も盛んになります。すると、その地域は自然と活性化し、より住みやすい居心地のいい場所になり、人口も増えて発展していきます。

 同じことが、職場にも当てはまります。みなさんの会社の従業員は、会社の一員であることに安心や誇り、そして、幸せを感じているでしょうか?

 そこで働くことに安心と誇りを持っている会社は、従業員の貢献意欲が高まり、もちろん離職も減っていきます。これが、職場としてのコミュニティ・ウェルビーイングの高い状態と言えます。

 具体的な施策としては、

・部署ごとにお互いのことを良く知る研修やイベント機会の設定

・従業員の家族を大事にする福利厚生の仕組み

・社内サークルや趣味による交流の集まり支援

・自主的な社内お掃除タイムや社内ボランティアの仕組み作り

 などが挙げられます。

 

8 ウェルビーイングを大事にする経営戦略メッセージが大事

 このように、従業員のウェルビーイングを5つの側面から高めていくことは、ウェルビーイング経営の実現につながります。

 ひとつひとつの施策は、決しておおげさなものでなくてよいのです。まずは、経営者が、従業員のウェルビーイングを大事にしているという「ウェルビーイング経営」推進のメッセージを発信すること、そして、とりあえず何かを始めてみることが何よりも重要です。

 ぜひ、最先端のウェルビーイング経営実践者として、5つのウェルビーイングに沿ったプランを始めてみることをお勧めします。

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第3講 いまさら聞けない「心理的安全性ってなに?」心理的安全性を高めてチームを活性化する具体的な工夫前のページ

第5講 二つのウェルビーイング経営の違い次のページ

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