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第2回 経営者が、国会で大臣に質問をしたら・・・

ステーツマンの力

 皆様こんにちは、山田太郎です。通常国会が始まり、初体験の出来事ばかりで新鮮な日々ですが、つい先日まで民間企業経営者の私には、「永田町」は驚きの連続です。

 議員というのはとんでもない商売です。それは、何もしなくても給料(歳費)がもらえて生きていけるからです。議員は時々の政治的活動について成果も責任も問われません。

 一定の選挙によってのみ有権者から身分を審判されるだけです。民間なら毎月、毎月売上や利益の形で評価され生きていくのに四苦八苦です。議員を辞職させるには議会出席議員の3分の2の承認が必要で「職務怠慢」くらいではクビにはなりません。民間は、売上が立たなければそれで終わりです。議員の職務はその良心にのみに求められているのです。

 

国会初質問!国会質問の裏側をすべて公開

 124日午後、参議院農林水産委員会で初の質疑(質問)を行いました。つい先月までは一民間人でしたが、国会議員になれば当選間もなくとも大臣=日本国政府に対して堂々と質問ができるのです。国会なんて雲の上、所詮TVで見ているものという感じでいましたが、そんな私が緊張しながら15分間の初めての質疑を行いました。

 「委員長!」手を挙げて委員会の委員長に発言許可を求めます。

 委員会での質問は、事前に「質疑通告書」というものを関係各所に提出しておきます。私の場合は、分野が多岐にわたるものでしたので農林水産省、財務省、外務省に提出しました。用意した質問は7つ。前日まで夜を徹して政策秘書と作成したものです。

 質疑通告書を各省庁に提出すると事前にレクチャー(役人の国会議員への説明、通称「レク」)が関係者から行われます。農林水産省からも関係の役人がテーマごとに35名程度。テーマは、5つぐらいありましたので、合計20名以上の議員室の前でレクの順番をまつ行列ができました。それに外務省、財務省が続きます。

 実は、委員会での質疑よりこのレクでのやり取りのほうが白熱します。私や政策秘書の質問を担当する各省庁担当者は、その場で質問の内容を解決し当日、大臣に質問させないようにするためです。大臣が回答すると国の正式な回答として色々政策実現を迫られてしまいます。激しい応酬、鋭く追及すると皆はオロオロし始めます。

 「先生ごもっとも」とか「まったくその通りでございます」「さすが先生!」そして、下をうつむきながら静まりかえったりします。何となく可哀想な気がしますが、「いけないいけない」、国会議員の仕事として政府を正すのは重要な仕事だと自分を鼓舞します。

 「一つの設備補修の補助金は幾らぐらいになるの?」

 「○○円です」「そう。じゃあ、割り算すると、いくつ分の施設になるの?」

 「90施設です」「で、その施設、日本にいくつあるの?」

 「……」

 「早く答えて」「さあ、いくつあるの?」

 「(かすれる小さな声で)あのー、110施設です」

 「えー、じゃあ、ほとんど施設や設備が補修の対象なの?」「で、この110の設備は、いつ作られたの?サー早く答えてね?」

 「あのー、3年から5年でして」「えー、新品のほとんどの設備が補修の対象なの?」

 「ところで、この予算、緊急対策の補正予算だよね?本当に緊急だよね?」

 「あのー、そのー」とやり取りは、まあこんな調子です。

 いよいよ当日。質問の順番が回ってきます。質問は、所属議員の数の多さで順番が決まりますので、民主、自民の次に回ってきます。

 「委員長!」「山田太郎君」質疑は始まりました。

 

 「山田太郎、本名です。国会での質問は初めてですので…」(どっと笑い)

 7つほどの質問を用意していたのですが、多くの質問は民主、自民にすでに聞かれてしまっています。ありていな質問しか用意していないと、インパクトのない質疑になってしまいます。

 そこで、自分の質問原稿をドンドン直し質問の内容や順番を変えます。

 山田:「林大臣にお伺いいたします」

 山田:「畜産経営…事業という250億円の予算があります。生乳(牛乳)などの生産拡大のため…補助しようという予算です」「しかし、…毎年(生乳)は減少しております」

 (生乳(牛乳)の需要と供給がバランスしていてかつ、近年、供給が上回っている状況のグラフを見せながら)

 山田:「さらに、生乳の供給量を増やす必要がありますか?250億円ものお金を使うなら、…生産拡大ではなく、まず消費拡大のための政策…。」

 林大臣:「経営者らしいいい質問ですね、…」と大臣からは誉められたのか馬鹿にされたのか。

 これで国民の血税たる250億円はあっさり使われてしまうのです。生乳の供給過多で需給のバランスが崩れれば、価格安定のために更に税金が投入され政府は牛乳を市場から買い取り、価格維持のために、それを捨ててしまうということになるのです。とんでもない話です。

 

2600億円の多額の埋蔵金発見!

 「牛関で2600億円の埋蔵金発見!」

 初めてみる政府の予算書、12の各省庁から平成24年度補正予算書が続々と国会事務所に届きます。省庁毎にバラバラに予算書が紙で届くので、多分多くの国会議員はそれぞれの予算書の細目まで見ていないと思うのですが。

 で、私は、何となく予算書や決算書を眺めているとある独立行政法人(独法)のバランスシート(国の一般会計にはバランスシートはないのですが、独法はあくまで法人なのでバランスシートがあります)の現金・預貯金項目にゼロがすさましい数がついているのを発見。その額、2600億円!あんまり大きな金額なので何度も数え直してしまいました。

 この独法は「農畜産業振興機構」。牛肉とオレンジの自由化の時2003年に制定された牛肉関税を財源として農畜産業の経営安定等を行うために生まれた法人。しかし、この独法、240名の職員に対して50戸以上の職員宿舎を持ち、埼玉県下の4DKの官舎の月の家賃は22000円。役員10名中、9名は天下りという機構。

 更に牛肉関税で余剰資金を2600億円プールしているのですね。

 さっそく、レクで農林水産省の担当者を呼び問いただしたところ。

 「確かに2600億円の余剰金を現金で持っていますが、そのうち1400億円は予定している事業に充てることにしてておりまして、残りは…」

 「じゃあ、国庫(一般会計)にお金を返してね!」「いや、残りは緊急時などに…」

 「で、緊急時て何?」

 「たとえば、前回のBSEなんかの発生で緊急にお金が必要で…」

 「必要な時に緊急で予算をつければいいんじゃないの?」

 「予備費の使用も2か月はかかりまして…」

 「じゃあ、BSEにはいくら掛かったの?」

 「800億円ぐらい掛かりまして…」

 「じゃあ、残りの1200億円‐800億円で400億円を国に返したら?…」

 「まあ、その通りでありまして、口蹄疫なんかもあって」

 「えー、口蹄疫はBSEと同じときに起こったの?2か月以上離れているよね???」

 「こりゃ官僚のヘソクリじゃないの?国会審議を通さなくていいの?」とこんな調子。全員、下をうつむき…、無言。

 委員会での質問も同じ事を聞きましたが、この時と同じ回答を加治屋副大臣が回答。原稿棒読みだから無表情。

 

 この後、新聞社からの取材も来ましたが、翌日は税制改正大綱決定という大きなニュースがあり、紙面がないということで、、記事にはなりませんでした。でも、2600億円が現金でプールされているは、国家犯罪ですよね。予算が単年度主義をとる以上、このお金は国庫に一旦、返却されるべきだと思います。

 このお金が返却されれば、私が議員になって歳費をもらっている分など金利で十分賄える金額です。私の当選は投資対効果で一発プラスとなります。

引き続きこの問題は追及していくつもりです。多分、この他にもたくさん似た話はあるのでしょうね。

 

農林水産委員会質問の放送と全文(議事録)

 124日、山田太郎が林農水大臣、加治屋農水副大臣、小渕財務副大臣等に行った質疑について、以下よりご覧頂けます。

ブログ : http://taroyamada.jp/?p=551

議事録 : http://taroyamada.jp/?p=530

また、参議院インターネット審議中継の録画を以下より、ご覧頂けます。

URL : http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

(農林水産委員会 124日 発言者 山田太郎)

 

【山田太郎氏の連絡先】(ご意見、ご質問、実現するべき政策等、ご連絡ください)

メール    :info@taroyamada.jp

ホームページ :http://www.taroyamada.jp

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