視界に情報を表示することで新たな価値を生み出そうとする眼鏡型ディスプレイ。3D映像によるVR(仮想現実)や、実風景に情報を重ねて表示するAR(拡張現実)は、既に耳にしたり体験された方も多いことでしょう。しかし、コストダウンや時間短縮といった実利が得られる産業界では利用の兆しが見えるものの、コンシューマー市場では、一部のガジェットマニアを除くと、未だ縁遠い存在と言えます。重量やサイズを含めた装着の煩わしさやバッテリーの持続時間などを考えると、二の足を踏まざるを得ない状況と言えそうです。
しかし近年はトレンドに変化が。ARやVRほど表示性能や機能が高度ではなく、装着感を通常の眼鏡に近づけた「眼鏡型ディスプレイ」とも呼べる製品形態の台頭です。
いくつか製品が存在する中、筆者は「EVEN Realities」の「Even G2」という製品を体験しましたが、未来過ぎず今すぐ実用品として活用できるデバイスだと直感。ビジネスシーンにも役立ちそうですので、ご紹介したいと思います。
「Even G2」は、一般的な眼鏡に近い装着感を実現した情報表示デバイス。高画質のカラー映像は表示できませんが、眼鏡を通した視界の先に、文字やシンプルな画柄を表示することができます。スマートフォンとの組み合わせが前提ですが、Bluetoothワイヤレス接続で快適。バッテリーも標準的な使い方なら2日ほど持続し、充電機能を備えたケースと組み合わせると、1週間くらいは使えるので、ワイヤレスイヤホンと同じ感覚で利用できるでしょう。ほか、フレームの形と色が選べるのも特徴で、視度調整にも対応しています。
機能はアプリ次第ですが、ビジネスシーンで便利そうに感じたのは、スピーチ原稿の表示。視線を真っすぐに保ったまま原稿を参照することができます。また単に表示するだけでなく、発話を検知して自動で原稿送りが可能。音声認識を活用した好機能と言えます。ほか、翻訳機能は相手の発話を元の言語と翻訳言語で表示。音声認識精度、翻訳文のナチュラルさ、追随速度の面で実用的に感じました。多くはスマホ側での処理ですが、相手の表情を見ながら翻訳機能が利用できるのは新しい価値と言えます。機能はアプリ次第ですが、ナビゲーションは視界に方向が表示され、安全性と分かり易さの両面で重宝しそうです。
どのように見えるかは記事でご紹介し難いですが、YouTubeで「Even G2」と検索するとたくさんの紹介動画が視聴できますので、ご興味のある方は是非チェックを。





























