中国哲学は、現代の会社経営にも大いに役立つ。
多くの経営者が、今日も、ひとつとして間違えが許されない生き残りをかけた決断をしている。
貞観政要、韓非子、論語をはじめとした中国哲学は、古代の王朝の皇帝が、思想家が、臣下が自国の興亡をかけて、実行した中から生まれてきた教えであり、今の会社経営にも通じるものである。
企業の健康長寿の害は好況時に発している。
好況という時の味方を己の実力と信じているあたりが行詰りの出発点となる。この誤りを反省し、その挽回に努めるべき好機が、 逆境の時といいたい。好況時には見えない、気付かないことにも心付くことになるからである。
井原隆一の「不況は会社守成の好機」では、経営者としての豊富な実務経験と歴史の教訓を経営に活かしてきた教えをコラムとしてお届けいたします。