台湾、韓国、中国には訪問していたものの、来日していなかったエヌビディアのジェンスン・ファンCEOが7月15〜17日に来日した。
来日早々に、AIエージェント開発者向けイベント「Build-a-Claw Tokyo」に登場し開発者と交流、その後は秋葉原でSEGAの30年を祝うイベントに参加し「SEGAがなければ今日のNVIDIAは存在しない」と発言、エヌビディア創業時に資金難だったNVIDIAをSEGAが500万ドル規模の契約を結び支えたエピソードに対する感謝の気持ちを述べた。
そしてここで「明日、日本政府や日本企業と非常に大きな発表がある」と予告した。
夜は神田の居酒屋で、日本のAI半導体サプライチェーンを代表する東京エレクトロン、アドバンテスト、信越化学、村田製作所、TDK、京セラ、三菱電機、ルネサス、キオクシア、太陽誘電、住友電工、旭化成など、30名の経営者と会食した。
翌日は予告していた経済産業省と共同で、ロボット、デジタルツイン、AIエージェント、 自動化工場向けの日本のAIインフラ構築を支援する「Physical AI Initiative」を正式に発表、「Noetra(ノエトラ)」と連携し大規模なAIファクトリーを建設する。
「Noetra」はソフトバンクG・NEC・ホンダを中核に44社が出資し経済産業省の支援を受けた「国産のフィジカルAI基盤モデル」開発のために設立され、 開発したモデルを国内のAI開発企業や製造業などへ提供し、日本の産業競争力を底上げすることを目的にしている。
16日昼は富士通、FANUC、安川電機、 川崎重工のCEOと会談、7月17日はソフトバンクを訪問し日本独自LLM育成を進めることも発表したが、彼は「すべての国は自国のAI(ソブリンAI)を持つべき」としており、海外のAIクラウドを借りるだけではなく、その国独自のデータ、モデル、GPU、AI基盤を持つ必要があるとしている。
■フィジカルAI
ジェンスン・ファンCEOは繰り返し「日本はAIで再び世界をリードできる」と発言、「日本は精密製造が世界最高で、そこへAIが加わる、次はロボティクスだ」と語った。
AIは「電気やインターネットと同じ社会インフラになる」と説明、企業はAIを使うのではなく「AIを持つ」時代になるとした。
また、日本最大の課題を人口減少と位置付け、AI+ロボットで「日本は労働力不足を解決でき」、GDPを押し上げると語った。
AIは人間と会話する「チャット」から自律的に仕事をこなす「エージェント」へと進化してきたが、次はAIがロボットや機械を通じて現実世界を認識、判断、行動する「フィジカルAI」で、ジェンスン・ファンCEOが話したように、日本は再び「AIロボティクス大国」として再起動できるかも知れない。
======== DATA =========
●日本政府、産業界のリーダー、NVIDIA が 世界初となる国家 AI インフラを始動
https://blogs.nvidia.co.jp/blog/japan-government-industrial-leaders-and-nvidia-launch-the-worlds-first-national-ai-infrastructure/
●エヌビディアCEOの“神田の夜”に密着!日本半導体トップ30社と居酒屋外交、やきとん三吉に響いた「日本復活」の檄!
https://www.youtube.com/watch?v=X7ffSOzcYBc
●「セガによる救済がなければ、今のエヌビディアはなかった」 フアンCEOが30年前の恩義に感謝
http://www.youtube.com/watch?v=t1xsbHsIJnE






















