menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

キーワード

第205回 サッカーワールドカップの最先端技術

社長のメシの種 4.0

 日本は決勝トーナメントでブラジルに敗退してしまったが、現在行われているサッカーワールドカップは世界中で最も注目されるイベントだ。
 4年に一度行われるサッカーワールドカップやオリンピックといったビッグイベントは、先端技術が普及するきっかけとなる場でもある。
 インターネットは1994年のワールドカップ・アメリカ大会で、コンピュータネットワーク、マルチメディア、高速光ファイバー通信を組み合わせた大規模な情報システムが構築され、翌年秋に登場した「Windows95」で企業や個人の利用が急拡大した。
 前回2022年のカタール大会では、センサー入りボール「Al Rihla」、12台の専用トラッキングカメラで選手とボールを追跡半自動オフサイド判定する「SAOT」という技術が「三苫の一ミリ」を生み、選手自身が試合後すぐに自分のデータを確認できる「Player App 」などの導入があった。


■AI時代のワールドカップ


 「AI時代」の今大会はAI、センサー、画像処理技術が高度に融合した大会で、センサー入りボール「トリオンダ(Trionda)」は、蹴り出された正確な瞬間(キックポイント)やボールへのタッチの有無をリアルタイムでVARルームに送信しており、7月2日に行われたポルトガル対クロアチア戦の後半アディショナルタイム(103分)のクロアチアの劇的同点ゴールが、ボール内のIMUセンサーによりクロアチア選手の「肉眼ではほぼ判別不能な極めて微細な接触」を検知してオフサイドとなった。(https://www.youtube.com/shorts/rzig6Zix_mQ


 また、レフェリーの頭部に超軽量・高画質な小型カメラを装着して、試合中の審判の視野をそのまま記録しているが、レノボ(Lenovo)が開発した「リアルタイムAIブレ補正アルゴリズム」により、AIにより映像の揺れを60%低減している。(https://www.youtube.com/watch?v=uuiRwR8a-Kg


 参加全48チームに無償で配布されている「FIFA AI Pro」は、2,000項目を超える試合中の選手のプレーや動きを数値化し、走行距離データ、歴史的データ、トラッキングデータなどの膨大なデータをAIが処理、コーチが自然言語により「対戦相手の左サイドからのクロスに対する我がチームの守備の弱点は?」などと質問できるもので、資金や専任アナリストの数が限られている初出場国や、小規模なサッカー協会のチームでも、強豪国と同等の高度な試合データ分析にアクセスできるようになっている。


 「FIFA AI Pro」のような情報の民主化(Leveling the Playing Field)は、大企業と中小企業の情報格差をなくせるが、データや戦術通りにプレーできたり、一瞬の判断ができる選手が必要なのと同様に、個々の人間の力が今後はますます重要になる。

======== DATA =========

●センサー入りボール「トリオンダ(Trionda)」
https://www.fifa.com/ja/tournaments/mens/worldcup/canadamexicousa2026/articles/official-match-ball-trionda-ja

●Referee View
https://inside.fifa.com/innovation/innovating-the-game/referee-view

●Lenovo Referee View Camera
https://news.lenovo.com/fifa-world-cup-2026-referee-view/

●FIFA AI Pro
https://inside.fifa.com/innovation/innovating-the-game/fifa-ai-pro

第204回 Claude Fable5前のページ

第206回 ジェンスン・ファンCEO来日次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 新しい儲け方のヒント

    新しい儲け方のヒント

  2. 《デジタル革命・AI最新技術》

    音声・映像

    《デジタル革命・AI最新技術》

  3. 黄金の6年は、日本のビジネスチャンス 音声版(CD・デジタル版対応)

    音声・映像

    黄金の6年は、日本のビジネスチャンス 音声版(CD・デジタル版対応)

関連記事

  1. 第145回 レトロ感覚

  2. 第199回 Sora廃止

  3. 第15回 クリーンミート(人工培養肉)──シリコンバレー視察レポート4

最新の経営コラム

  1. 相談16:面倒な監査役をなんとかしたいのですが、どうすればよいでしょうか?

  2. 第201回 コミュニケーション上手になる仕事の進め方125『若手社員とのコミュニケーション実践術』

  3. 社長の「人生を変える一言」/社長業ネクスト #449

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 戦略・戦術

    第160話 「取締役会を月1回は 開催しなさい」
  2. キーワード

    第30回(新しいライフスタイルに注目する)「キャンディブーケ」
  3. キーワード

    第92回 2022年は正常化に向かう年
  4. 社員教育・営業

    第22講 カスタマーハラスメント対策の実務策⑨『非通知』『公衆電話』『コレクトコ...
  5. サービス

    11軒目 「1日に餃子を10000個売る店」
keyboard_arrow_up