突然の頼まれごとは、受け止め方次第で新規ビジネスの大チャンス
その開発物語を聴きながら、私は会社に予期しないオーダーが入った時、「無理です。できません」と応えるのか、「やれます」と応えるのかで、将来が大きく変わることを思い知りました。
技術のこと、人財のこと、資金のこと。新しいものづくりに挑戦しようと思えば、リスクばかりが頭に浮かんできます。
そしてほとんどの企業は、リスクを避け安全な道を選びます。
そんな中で、「私はやる」と決断できるかどうか。
その判断基準は、依頼内容が個人の私欲ではなく「社会の役に立つかどうか」。
高木社長には、それがありました。
それゆえに、同じ想いに共感する多くの人がこのプロジェクトに集まってきました。
小説化してくれた池井戸先生もその一人です。また、国や県から、開発に必要な資金を集めることもできました。
私欲に走ったプロジェクトではなく、「誰かを救いたい」という強い想いが共感を呼んだのです、
まさに、「頼まれごとは試されごと」であり、同社は見事にその負託に応えたのです。
突然の頼まれごとは、受け止め方次第で新規ビジネスのチャンスになります。
あなたは今、どんな頼まれごとに直面していますか?それをどのように受け止めていますか?
ひょっとしたらその頼まれごとは、苦しんでいる誰かの希望になるかもしれません。
もしそうなら、これを「試されごと」だと受け止めましょう。
そして、その希望のために挑戦してみましょう。
その決断こそが、あなたの会社の『下町ロケット』であり、貴社が新時代を開く扉なのです。