強みとはいえない強みをキッカケに…
突然ですが皆さんは、日本でいちばん小さな新幹線の駅がどこか、御存知ですか?
それは北海道にある木古内(きこない)。
函館の南に位置する小さな町です。
人口わずか3,600人余。
農業・漁業以外に代表的な産業もありません。
普通、こんな小さな町に新幹線の駅ができません。
地元も、新幹線の誘致に熱心ではなかったといいます。
ところが、新幹線が停まる駅になりました。
理由は「退避駅」。
青函トンネルでトラブルがあった場合、運行中の列車を避難させる場所が必要でそのために駅が必要だったのです。
そのため、函館から新幹線で15分のこの駅の昇降客は少なく、一日に停まる列車も8本のみ。駅構内にKIOSKもありません。
しかし、木古内町の大森町長は新幹線が停まることを観光客の誘致〜街の活性化につなげようと必死で考えました。
強みとは言えない強みをキッカケに、大化けできないか必死で考えたのです。