ChatGPTを経営に使う人が増えてきていますね。
私のクライアントでも、以下のような使い方をしています。
・朝礼で話す内容をChatGPTに作文してもらう
・新商品のニュースリリース案をChatGPTに作文してもらう
・自社の財務分析をChatGPTに依頼し、評価してもらう
まるで有能な秘書を一人雇ったかのような活用法ですね。
「夏休みの宿題の作文をChatGPTで作成するのは禁止」
と、通達を出す学校もあります。それほどChatGPTは人に代わって、様々な「創造」をしてくれるようです。
ある不動産仲介業者の嘆き
そんな中、不動産仲介業者の若手社員の研修を行いました。
すると、同社の若手社員が次のように嘆いていました。
「このままいくと、自分の仕事はなくなるかもしれない」
彼の心配はこうです。
今日、アパートやマンションの不動産情報は、ネット上に溢れています。
アパートを探す人は、ネット上で自分好みの部屋を探します。
それに目星をつけてから不動産屋に来ます。
よって、仲介業者はその現地案内と手続き書類を書くだけ。
そこにはピッタリな物件を見つけて提案するとか、「未就園児のお子さんがいらっしゃるのなら、ここがお勧め」といった付加価値提案はありません。
そのせいでしょう。オックスフォード大学のオズボーン教授が著した「人工知能に代わられる仕事」には、「不動産仲介業者」がランクインしています。
付加価値のない事務仕事はやがて機械に取って代わられる。このことが、クライアントの若手社員を不安にさせるのです。