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社長業

Vol.168 マレーシア・シンガポール弾丸視察レポート

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

 8月27日~31日にかけて、11名の若手経営者の仲間と現地・実動3日間のアセアン視察に行ってきた。
 7年前から年に5回開催している後継者の勉強会の一環として修学旅行を毎年実施しており、今年は海外へと足をのばし、今一番注目されている シンガポールとジョホールバル、クアラルンプールの3都市を回る強行軍であった。
 企業訪問先は、日本から進出している工場2社と現地で30年以上にわたり物流、放送、出版、イベント等を展開している企画会社の二代目社長、そして、現地で2年半前に独立、創業しシンガポールの現地の社員に日本語、日本文化を教える学校を設立している女性社長である。

 工場も、一社は、90%以上を日本市場に輸出する典型的な海外生産型の企業進出であり、もう一社は、発注元の大企業の要請に伴って協力工場として部品製造を請け負うというように、進出形態の異なる企業で実際のマネジメントと今後の経営課題についても有意義なミーティングをもつことができた。

・イスラム教のマレー人、中国系、インド系、さらに人手不足を補うために
 ネパールから多くの社員を招き入れて、多民族をマネジメント。
・日本市場の要求する高品質にキャッチアップするための施策
・5S活動、改善提案
・本社管理部門と現地工場管理者の決定的なコミュニケーション不足
・現地人マネージャーの育成と権限委譲
・現地での自主販売と、新規受注先の開拓努力

など、視察メンバーの中にも、インドネシアに拠点を構えている社長もいて活発な情報交換となった。

 また、毎日10万人の人が通勤でシンガポールとマレーシアの国境を渡ると言われている道路と橋を実際に我々も体験し、イスカンダル計画の一環で開発されている海岸沿いの埋め立て地も若干ではあるが見ることができた。
 ほとんどが、中国系の開発デベロッパーであり、10兆円とも云われる投資で、これから数年後には見違える程、街が発展していくだろう。海岸沿いの高級分譲物件の高騰はバブルとなるか、実需となるか、今後の推移が注目される。

 宿泊は、一番人気のマリーナ・ベイ・サンズを予約し、僅かな時間ではあったが、最上階57階のプールでひと泳ぎ。
 客室数2700を超える巨大ホテルながら、年間稼働率が98%を超える程の集客力を支えるカジノ、500店舗に及ぶショッピングセンターを体験。
 人口550万の都市に、観光客を1000万人以上呼び込むための政府の様々な政策の一端を実地に学んだ。

 わずか3日間では表面的なことしか判らないが、都市がもつエネルギーと人々の上昇志向に刺激を受けたことだけは全員の共通認識であった。

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