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リーダーとは『当たり前基準』を上げ続ける人(角田識之の社長学2.0 8月22日号)

朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳

リーダーとは『当たり前基準』を上げ続ける人

夏の甲子園、いよいよ明日、準決勝。

毎年、中継では「東北の強豪」とか「四国の強豪」とかいうアナウンスが流れる。

選手は毎年入れ替わり、監督やコーチも数年、数十年単位でみれば入れ替わる。

が、強豪校は意外に変わらない。

別の言い方で「伝統校」ともいう。

「伝統」といっても、単に歴史が長いから強い訳ではない。

臥龍の定義では、「伝統とは良き習慣の継承であり、更には変え続ける強靭さである」。

素晴らしい会社にベンチマーキングに伺い、「〇〇が凄いですね!」と言うと、相手の従業員はきょとんとした顔で、「当たり前ですけど」と答える。

なるほど、凄い会社とは「当たり前」の基準が違うだけなのだ。

更に、老舗の「とらや」では、「伝統とは革新の連続である」という。

「当たり前」のように続けてきたことでも、時代の変化に合わせてスパッと変える潔さを合わせ持つのが、「真の伝統校」「真の優良企業」と言える。

要約すると、リーダーとは自分の足元半径5メートル以内の「当たり前基準」を上げ続ける人であり、かつ「スパッと変わる柔軟性」も持たせている人といえる。

「臥龍先生と出会って、我が社は大きく変わりました」とよく言っていただくが、これも「当たり前基準」が変わっただけなのだ。

一番は、社長やリーダーの思考のルールが、「全ての因は我に在り:自責」になったこと。

あるいは、「理念を見て働く」「挨拶」「3S」「自分との小さな約束を守る」「やってみてから是非を言う」など、一つひとつはやれば出来ることを、いつでもどこでも誰でもと徹底して積み上げてきただけなのだ。 次のページ

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