「ふさわしい」
New Yorkでは、Labor dayを過ぎるたころから秋の訪れといわれ、
9月前半頃に行われるFashion Weekの頃から、人々の装いにも秋が到来するように思えます。
そして、多くの人々がvacation気分からビジネスモードに切り替わるのがこの時期です。
暑かった夏が終わり、きりりと装うことが苦痛ではなくなることもその一端を担っているといっても
過言ではないでしょう。このような時期だからこそ、今のご自分そして近い将来のご自身
(近い将来御自分があるべき目標のポジションやステータス、また具体的に予定されている大切なイベント)に
Appropriate(ふさわしい・最適)な装い・振る舞いを考え、準備し、スマートに実行に移し、
確実に成果を上げることが望まれます。
体型にふさわしいシャツ
今まで何度となく触れてきた部分ではありますが、やはり何はともあれサイズとシェイプ。
ご自身の体にあった寸法と形のものを見つけ、そして見分け、身につけることが大切です。
特に、男性のビジネススタイルほど、微妙な寸法の違いで大きくイメージが左右されてしまうのはありません。
ほんの少しのサイズ違いで、イメージが全く変わってしまいます。
適度なゆとりは、身につける人に余裕のあるイメージを加えたり、それが行き過ぎるとしわとなって表れ、
だらしがなさにつながってしまったり。反対もしかり。
私のクライアントの一例をあげましょう。常にエクササイズを欠かさず、
体作りを含む健康管理・自己管理をしっかりとなさっている方が非常に多くいらっしゃる中でもその方は別格で、
もともと身長も頭身も、手も足も長く、その上に鍛え上げられたからだという理想的な体型です。
着映えするというのは、このようなタイプの方であるといってもよいでしょう。
しかしながら、この「気映えする」といううらやましくも大きな特徴を持っていることは、
注意が必要だということにつながります。それだけ映える(映えさせるべき)ポイントが明確なので、
そのバランスをうまくとることができないと、一気に垢ぬけなく見えてしまうのです。
特に、立派に体型作りができている方の場合、胸囲に合わせたものを選んでそのまま着用すれば
ウエスト周りが余り、少し動くだけでズボンの上に浮輪のようなたるみができます。
上にジャケットを着ていてもVゾーンの下あたりにしわが見え、着用されているご自身も胴周りがもたつき
快適なはずはありません。少なからず大抵の方がこのような経験をされているはずです。
この場合の最大ポイントがサイズ。
既に出来上がっている製品を購入する際にも、体系に合わせた直し(特にウエストまわりと袖丈)は必須です。
さらに、既製品を直すだけでは間に合わない方の場合は特に、細かく採寸して作るシャツを着ることで、
今まで「既製品」においてデメリットであった作り上げられた体型が、最大のメリットそして特徴になり、
改めて自信を感じられるものと確信しています。
その上、見た目だけでなく体型にあった衣服の着心地とその適度な緊張感は、
仕事の集中力も最大限に発揮することができ、能率がいっきに上がるので、
さまざまな向上効果がのぞめるわけです。
前述のクライアントは、いまやお仕立てシャツの大ファンとなり、
装うことをお仕事の一貫としても大きな重きをおかれ、その上それを楽しんでくださるようになっていることを
うけとるにつけ、アピアランス(外見)のイメージブランディングの効果を
実感くださっていることを私も嬉しく思うのです。
9月も半ばを過ぎるとめっきり涼しくなり、本格的に秋の気配。
今年も残り3か月と少しとなりました。年末に向けて仕事面においても行事においても忙しい時期に突入です。
このような時期だからこそ、ご自身のアピアランスとそのイメージを基本の部分から見直し、
立て直してごらんください。最も大切なのは、ご自身の気持ちがシャキッとされる(実感できる)ことが、
他者へのイメージ伝達を大きく変えるということなのですから。