「仕事は忙しい人に頼め」
「仕事は忙しい人に頼め」、これは原則だ。
「人の器量は仕事で知れる
その一、 何をさせてもやり遂げるか
その二、二つ三つの仕事も同時にこなすか
その三、仕事について、どこまで先が見えるか
その四、どれだけ人を使いこなせるか
その五、仕事を広げて考えているか
そして美しくゆき届いた仕上げか
(巴井操氏の言葉)」
器量が大きいから仕事が入るのか?
仕事を入れるから器量が大きくなるのか?
明らかに後者が正しい。
「二つ三つの仕事も同時にこなす」のは、東京駅のような複線平行処理。
「これしか出来ないよ」というのは単線仕事。
20代の内から、バンバン複線を入れていくと、仕事の線路毎に、いつまでに発車させないといけないか、どこで車両連結(人員増、予算増)がいるか、どの駅で一時停止して先行差額を掴み、対策を打つべきかが、コントロールできるようになる。
複線平行処理に慣れた人が「忙しい人」、だから依頼しても大丈夫。
柔軟な20代は、仕事が入る器量を伸ばすチャンス!
埼玉より愛を込めて。臥龍
「経営は思想・哲学、とは?」
松下幸之助翁や稲盛和夫先生が、「経営は思想・哲学」という意味、20代では分からなかった。
10年間探求して分かったこと。
ものの見方を鍛錬し、結晶化したものを「思想」といい、
ものの考え方を鍛錬し、結晶化したものを「哲学」という。
ものの見方とは、優先順位を付ける着眼点のこと。
ものの考え方とは、コトに当たっての対処の作法(掟)のこと。
ものの見方の事例。
「人生二度なし」であれば、生きる上での最優先課題は、「立志」である。
信用と利益、とにかく優先は「信用」。
規則とサービス、優先すべきは「サービス」。
ものの考え方の事例。
クレーム処理の原則は、発生前よりもファンにして終わらせること。
以上のことは全て、臥龍が自己探求、自己確認したものだから、正解かどうかは分からない。
が、定義が出来てからの38年間、出会った経営者のほとんどの方々が納得・実践されている。
本に書いていることをコピペして伝えても、人の心には響かないが、10年かけて腹落ちさせたものは、相手の腹に響く。
知識を胆識に落とし込む鍛錬が、リーダーには欠かせない。
Q.貴社の経営理念とトップの思想・哲学は共鳴しているか?
共鳴している企業は、まことに強い!
東京より愛を込めて。臥龍
「大志を語る生の大人像を見せていこう!」
今朝は、月イチ開催の「臥龍読書会」だった。
今月は、福士博司さんが書かれた「会社を変えるということ」。
この本は、10年に1冊出会うかどうかという経営や仕事のバイブル本。
その中に、こういう言葉がある。
・それは実に簡単で、「寝ているときの夢に映像として出てくるまで、自分の夢を頭のなかで映像化し、そうなりたいと念じ続ける」という方法です。
・自分は経営者になるための努力をしていると無意識に言い切っている自分がいたのです。
・経営のトップである社長は、経営のできる人がなるべきだ。出身畑や事務系、技術系の入社などなにも関係ない。
・日本企業にとってこの30年は失われた30年なのではなく、「夢を失った30年」なのではないかと考えています。日本企業は自ら夢見ることを諦めた結果として、高い生産性や高パフォーマンスを失い世界の最先端から大きく後退してしまった。
・経営に対して熱意のある夢、目標を持っているのであれば、リーダーの資質を持っていると言えます。自信を持って臆することなく、人の前を走るべきでしょう。
・個人プレゼンテーションの観察でわかったこと 人前でプレゼンテーションをしなければならないときに、はじめて自分の目標の意味を深いレベルで理解する必要性に気がつく
「夢を失った30年」は衝撃だったが、臥龍は「大志を失った30年」がより本質だと思う。
臥龍が生まれてから大人になるまでの間、「大志を語る大人」に一人も出会わなかった。
だからこそ、子ども達には、堂々と「大志を語る生の大人像」を見せていこうと思っている。
秋田より愛を込めて。臥龍
ご自分の「定義集」をお持ちですか?
「見識とは判断できる力」(臥龍)
知識を詰め込んでいても、現場での判断、意思決定ができないと、リーダーは務まらない。
「知識・経験から定義を生み出すことで、実学が生まれる」(臥龍)
「定義」があるから、判断、意思決定ができる。
Q.ご自分の「定義集」をお持ちですか?
臥龍の「定義集」の一部をご紹介する。
「人生」とは、二度なし。
「人」の身体は食べたもので創られ、心は聞いた言葉で創られ、未来は語った言葉で創られる。
「仕事」とは、事前期待を超えること。
「クレーム処理」とは、クレーム発生前よりもファンにすること。
「時間」とは、割って使い、集中して使い、ワクワクと使うツール。
「育成」とは、本人が自ら育つ環境創り。
「経営」とは、この世に天国・極楽を創ること。
「経営」の99%は、社長次第。
「企業文化の本質」とは、従業員の子どもに現れるもの。
貴社でも年末に、リーダー各自の「定義集」披露(今年まとめた「新定義」の披露)の時間を持つことを、お勧めする。
東京より愛を込めて。臥龍