今月は鰻店の紹介をしたいと思います。
鰻店は、寿司、蕎麦、うなぎと関東におきましては個人飲食店が多くて、団塊世代くらいまでの人たちに支持されてきた業態と言えるでしょう。しかし、郊外型ファミレスや回転寿司店が増えて、店舗数が減少に転じていたように思います。
しかし、食べログのような口コミサイトが出てきて、各地にある鰻の名店を食べ歩く人が増え、小規模ならではの強みとなりました。また、名古屋ではひつまぶしがローカルフードとして注目され、鰻店が行列するようになりました。
「うな富士」という名店がありますが、コロナ禍に鰻業態に参入したい居酒屋をやっている「株式会社かぶらやグループ」に鰻のノウハウ提供をされました。「うな富士」は後継者問題に直面していたしたようで、その御縁から、「うな富士」が「株式会社かぶらやグループ」にM&Aされることになり、店舗展開のノウハウを持つ「株式会社かぶらやグループ」は大発展させ、またあたらしいステージに入ったようです。
<参考>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000123811.html
さて、今回はの「うな富士」のM&A前の水野「うな富士」から、養鰻家の山道さんの鰻店の福岡出店に関わり、また岡田「うな富士」に戻り、東京の店を立ち上げた焼き名人河原亮さんのお店を紹介したいと思います。
Instagramを見てましたら、あの河原さんが、お店をオープンされた言うことを知りました。その店は藤沢の郊外で、私の自宅から車で1時間ほどの場所にありましたので、勉強してまいりました。
河原さんの燒く鰻を食べたのは2016年ころです。福岡の『千翠』と言う人気和食店の大将の松尾さんから新しい鰻店がオープンしたという話を聞いていて、たまたま唐揚げ弁当店をやっている会員さんからランチのお誘いを受けはじめてその鰻店『山道』を訪問しました。
あのころは小倉の『田舎庵』で鰻の焼きについてよく勉強しておりましたが、『山道』での河原さんの焼きの素晴らしさに感動して交互に訪問して勉強するようになりました。
河原さんは水野『うな富士』から『山道』の立ち上げで福岡へ、そして岡田『うな富士』を経て、こちらを開業したそうです。
久しぶりの河原さんの焼き楽しみですね。
ちなみに、こちらの『炭焼き鰻 かわ富士』オープンして一年くらい経つと思いますが、関東で一番美味しい“うな富士系”と言われているようです。
ますば、う巻き 1,300円
たまごはふっくら、甘めのタレの鰻うまいです。
続いて、肝焼き 1,200円
お皿が置かれるとぷ〜んと香ばしい香りがとても心地良いです。表面カリッとおいしい!!
ひれ焼き 600円
サクサクの食感で、食べると吸い込んだタレが溢れ出る。『山道』ではゼラチン質が強く出ていたように記憶しておりますが、あの時は違う印象で、好みな仕上がりと言うか、見事なひれ焼きだと思います。
うざく 1,300円
胡瓜は蛇腹ではなく薄くスライスして少しつけて、直前に仕上げたのでしょう。
このタイミングで提供されたのは串物などの口直しと言うは切り替えしかなと思いましたが、よくよく考えると胡瓜の関係なのかもしれません。
合わせ酢も好みで美味しかったです。
うなぎ丼 4,600円
鰻を4/6尾のせたうなぎ丼。
おそらく「うな富士」の仕入れを活用しているだと思いますので、中国産なのでしょうが、これが素晴らしいです。
皮目の焼き加減、炙り方が良いのでしょう、ふわっとした身が単なる豆腐ぽい感じではなく、国産のような味があるように感じます。さすが、凄いですね。
以前、大阪にある『魚伊本店』の鰻の香りも記憶に残りますが、河原さんの焼き記憶に残るのでしょう。
いや、8年前の記憶が残ってますからね。
鰻は焼きの技術が大切だと言うことを再確認できました。
肝吸いは肝が軽く炙ってありました。
付け合わせのかぼちゃ煮と白菜の漬物も美味しかったです。
鰻を扱う会員や仕事先が多いので、また、勉強に来たいと思います。
炭焼き鰻 かわ富士
〒252-0815 神奈川県藤沢市石川635−9 めぐみビル 101
電話 0466-47-4848