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朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年7月10日号)

朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳

「皆さん、大切なものを大切にしましょう!」

「会うは別れの始めなり」、この言葉の意味が沁みてくるのは、60歳を過ぎてからだ。

臥龍には、20年、25年を超える友人が台湾にはたくさんいる。

その中に、AMY(エミー)とJACK(ジャック)というスライディングレールのメーカー
・REPON(リポン)の創業者ご夫妻がいる。
REPON⇒ https://repon.com.tw/jp/

奥さまのAMYが創業し、ご主人のJACKが手伝った訳だが、ブルトーザーのようなAMYを、JACKは誠心誠意支え続けた。

理想的なNO.2だった。

AMYは、(お世辞半分だと思うが)「臥龍先生と出会って、今のREPONはある」と言ってくれる。

AMYとは何度か涙の抱擁(ハグ)をした。

最初は、2011年4月28日。

311の震災時、世界で一番高額の義捐金をいただいた台湾。

4月に臥龍は、御礼に台湾を訪問した。

台湾APRAがセッティングした記者会見場で、当時台湾APRA会長だったAMYが、「臥龍先生をてぶらでは帰せない」と、寄付箱を回し始めた。

一周したら約560万円が入っていた。

御礼に行って、「愛の倍返し」をいただいてしまったが、その浄財は、東北を中心とした日本の子ども達の「志授業」普及に使わせていただいた。

そして、2024年7月1日。

REPONは、AMYとJACKの二人三脚で歩み、昨年5月に上場。

それを見届けるように今年の3月にJACKが逝去。

長年の友人に「ご苦労様」の声を掛けるために、臥龍は訪台した。

空港で、臥龍を見るなりハグしてきたAMYだが、彼女の涙は溢れ、止まらない。

翌2日、JACKのお墓参りをした。

その折にAMYから、「JACKの名義で、世界の困っている子ども達支援に役立ててください」と寄付金を預かった。

”何という愛の心”とハグしながら、二人でまたまた涙した。

いただいた約120万円は、テラ・ルネッサンスを通して、アフリカの子ども達支援に使わせていただく予定だ。

大家族主義経営のモデル企業・REPONというJACKとAMYが遺した子どもが、これからも社会を温かく照らすことを祈念し、合掌した一日だった。

「ビジネスとしては成功しました。後悔は一切ありません。しかし今はただ寂しい」と呟くAMYを見て、いろいろな想いが廻った臥龍だった。

「皆さん、大切なものを大切にしましょう!」(臥龍)

「仕事と人生と家族、どれも大切。全力で愛しよう。愛せるうちに」(臥龍)

台北(台湾)より愛を込めて。臥龍

 

「自分自身が創り出した幻想に縛られていないか?」

「一人だと孤独感
 二人だと劣等感
 三人だと疎外感」

広島のお寺の掲示板の言葉だが、絶妙だと思った。

Q.あなたなら、どう解釈されますか?

臥龍は、「孤独感、劣等感、疎外感」は本来存在していない、自分自身が創り出した幻想に縛られていると解釈している。

ただこれも30代で気づいたことで、それまでは恥ずかしながら「孤独感、劣等感、疎外感」を感じたことは多々あった。

元々、人は一人で生まれ、一人ひとりはまったく違う。

一人だから強くなれる。
二人なら個性が活かせる。
三人だと一緒に見つめるものがいる。
全て良し、なのだ。

見えているものを変えようとしても変わらないが、自分が変われば景色が変わる。

「鏡の法則」、この単純な真理に、一年でも一日でも早く気づいた人は、幸せだ。

台北(台湾)より愛を込めて。臥龍

 

「不便・無茶振りは親切」

「不便で脳は鍛えられる」(臥龍)

日本の駅ホームに立つと、あれこれおせっかいのアナウンスが流れる。

有難いことだが、脳は退化していく。

欧米で駅ホームに立っても、アナウンスはない。

ニューヨークでヤンキーズスタジアムに行くために地下鉄移動しようとした。

しかし列車が来ない。

ホームに人が溜まるが、アナウンスがない。

“これはおかしい、これは危険”と判断し、地上に出てタクシーを拾った。

夜のニュースで、列車不具合でしばし止まったらしい。

日本だと、“放送しないと後で非難される”という空気を読んで、必ず放送する。

しかしアメリアだと、“自己責任で自己判断”のケースが結構多い。

上甲晃先生の海外視察ツアー、集合も解散も現地。

自分で考えて来る、そして帰る。

これは脳が鍛えられる。

社内でも「あえて不便な研修」は大事だ。

臥龍の研修でも、開始してからいきなり課題、いきなり無茶振りをよくやる。

「事前に言ってくださいよ」に対して臥龍は、現場はライブ、部下が「課長、来週辞表出すよ」とか、お客様が「課長、来週クレーム出すよ」とは言ってくれない。

「いきなり」で「ライブ対応」が鍛えられる。

だから、「不便・無茶振りは親切」なんだと伝える。

東京より愛を込めて。臥龍

 

「意思力ではなく仕組み力」

かなり以前の事例ではあるが、下着メーカーのトリンプ・インターナショナルが示した、「意思力ではなく仕組み力」は、鮮烈な印象を残した。

意思力:スピードを上げろ。

仕組み力:スピードが上がる仕組み。

MS(マーケティング&セールス)」会議は、毎朝8:30から60~90分。

経営幹部対象だが、参加は自由、TVモニターで全国からも参加可能。

大型モニターに出る50位の課題を決裁、画面に映っている時間は1課題1~2分なので、早く決めないと画面は次に移る。

決済では、いつまでに誰がやるのかを決めるが、期限は翌日が基本で、最長でも1週間。

会議終了後、数時間以内にイントラネットで全社員が議事録を共有。

意思力:仕事に集中しろ。

仕組み力:がんばるタイム。

毎日2時間設定。

私語、コピー、電話などは禁止、お客様からの電話も取り次がない(お客様が、トリンプさんの「がんばるタイム」には電話掛けてもダメと認識する)。

業務に追われて後回しになりがちな仕事(AD業務)を集中処理するから、結果的に生産性が上がる。

意思力:残業するな。

仕組み力:ノー残業デー。

毎週水曜日と金曜日、18時に照明が切られ、シャッターが降りる。

どうしてもという人は、唯一明かりが付いた部屋に集まって仕事をするが、事前に「社長決裁」が必要となる。例外は設けない。

意思力:日報と提案は100%提出しなさい。

仕組み力:半期単位で見て、日報と年2回の提案制度での提出がなければ、「ボーナスはゼロ」にする。例外は設けない。

東京より愛を込めて。臥龍

 

「人の注意力の総量は同じ、だからシンプル化が重要」

今朝は、月イチの読書会、今月の課題本は「世界は経営でできている」(岩尾俊兵・著)だった。

中に、以下のように、「選択肢のシンプル化」を示唆する内容があった。

(ここから)

P58 誰がために紙を貼る:注意喚起におけるグレシャムの法則

教科書等の重要箇所を蛍光ペンで強調すること自体は意味がある行為だろう。しかし「強調されていない箇所を見つけるのが難しいほどに」強調箇所が多くなればもはや何も強調していないのと同じである。
注意を向けるべき場所が多くなりすぎれば、注意の総量は変わらないのだからひとつひとつに対する注意の量は減り、かえって注意散漫になって暗記は難しくなる。

(ここまで)

臥龍は、経営再建に当たって、集中力を発揮させるためには、経営の再建方針は三大三つまで、出来れば一つがベストと考えている。

台湾で再建したSOLAS、日本で再建したアシザワをはじめ、再建できた企業は、この「方針のシンプル化」が、効力を発揮した。

理念も三つまでが、集中力を発揮させるためには大事だ。

どこに行くかの「象徴理念」、日々実践する「実践理念」、そして「年度スローガン」。

OJTに当たっても、「これだけ出来れば、あなたのステージは必ずワンランク上がる」と「一点突破」を示す。

「人の注意力の総量は同じ、だからシンプル化が重要」(臥龍)

東京より愛を込めて。臥龍

 

「コンフォートゾーン」の罠

コロナ禍前、年間でホテル泊が200日の出張が30年続いていた。

周りからは、「大変ですね」と言われたが、本心から「たいしたことないです」と答えていた。

コロナ禍の期間、グッと出張日数は減ったが、今、年間でのホテル泊が150日ペースには戻りつつある。

要注意だ。

何が要注意かというと、「コンフォートゾーン(Comfort Zone:快適ゾーン)」の問題だからだ。

慣れ親しんだ人間関係や仕事内容や習慣など、本人がストレスや不安を感じておらず、居心地がよいと感じる状態や場所のことだ。

精神的な安定は得られるが、現状維持を続けていると新たな挑戦や成長にはつながらない。

コンフォートゾーンはいずれ抜け出すべき段階であると認識し、非コンフォートゾーンに挑む機会が来たら、勇気を持って一歩を踏み出そう!、と臥龍は講話している。

コロナ禍で、年間200日出張は、「コンフォートゾーン」だったと知った。

そこでコロナ禍の約2年半、つばさホールディングスの役員となり、「経営する」という新しいゾーンに挑んでみた。

「新しい自分」の発見があった。

コロナ禍が明けた今こそ、人生で成し遂げるべき「六大目標」の完遂に向けて時間を使っているのかを、チェックしないといけない。

一見、大変そうな仕事でも、それが「コンフォートゾーン」になることはよくある。

成長している会社は、3年毎に部署移動をさせている。

「固まってしまう」リスクをよく知っているからだ。

中小企業が規模の壁を超えれないのは、トップの「コンフォートゾーン」のせいということは、意外によくある理由だ。

東京より愛を込めて。臥龍

 

「運動を継続するから若くなる」

生涯現役の裏舞台に驚きと納得。

90歳にして「徹子の部屋」(テレビ朝日系)などで、身のこなしや、しゃべりも滑らかな黒柳徹子さん。

「彼女は20年以上前、故ジャイアント馬場さんにヒンズースクワットを教えてもらったんですが、今も毎日、続けているそうです」(芸能記者の言葉)

かかとを浮かせて行うヒンズースクワットは、普通のスクワットより楽といわれるが、90歳にして回数はなんと毎日50回。

他にもこのスクワットを実践しているのは、黒柳徹子さんと同い年の女優・草笛光子さん。

「彼女は、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や、今年6月公開予定の映画『九十歳。何がめでたい』の主役として出演しているんですが、とても90歳とは思えないほど、若々しいんですよ」(女性誌記者の言葉)

彼女は自宅地下のトレーニングルームで15年以上、毎日、8キロの重りをつけてスクワットをしているというから驚きだ!

「若いから運動が出来るのではなく、運動を継続するから若くなるのだ」(臥龍)

臥龍も、毎月月末に翌月一か月間での「ジム予約」を入れているが、スクワットも組み込もうと思う。

Q.貴社の健康経営で、スタッフの運動習慣は一覧化されていますか?

宇都宮より愛を込めて。臥龍

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