電気製品はメンテナンスも重要です。トラブルを未然に防ぐためにも、年末の大掃除の機会に、機器の点検や清掃をしてみてはいかがでしょうか?
このコラムでは、テレビ、レコーダー、アンプ類を具体例として、清掃のポイントをご紹介します。
■テレビ
テレビを含め、電子機器の中にホコリが入ると、回路のショートなど、故障の原因になる場合があります。
普段あまり目に付かないテレビ裏は要注意。テレビ背面の放熱穴付近に溜まったホコリも取り除きたいものです。
この際、ホコリの舞い上がりや、機器内部への侵入を防ぐため、ハケなどで払うよりも、掃除機での吸引をお勧めします。充電式のハンディクリーナーなどを利用すれば、狭い場所でも作業が捗るでしょう。
余談ですが、ブラウン管時代は、静電気により、画面への汚れ吸着が気になりがちでしたが、近年主流の薄型テレビはそうした現象が起こりません。画面はサッとホコリを払う程度で良いでしょう。
画面の汚れが気になる場合は、「第111回 ”コツ”で画面の汚れを効率的にクリーニング」をご参考に。
【写真:テレビ背面の放熱穴の例】
■レコーダー
レコーダーはコンパクトながらHDDなど発熱する部分が多いため、後方からファンで排熱する構造の製品が主流です。そのため、隙間からも吸気し、前面のディスクトレイ付近やUSB端子穴になどにもホコリが溜まりがちです。
特にレコーダーの場合、機器の内部にホコリが入ると、ディスクの録画再生不良や画質低下といったトラブルに繋がる可能性もあるので、定期的な点検と清掃を心がけたいものです。
【写真:レコーダーの前面トレイ付近。フタに覆われているタイプでもホコリが溜まり易い】
■アンプ類
アンプは発熱が大きい機器のため、一般的な製品は、天板にたくさんの放熱穴が有ります。テレビと同様、ホコリが内部に入らないよう、まず、掃除機で吸引するのがお勧めです。
また逆に、ホコリ避けとして、機器の天面に布などを被せる方がいますが、この状態でアンプを使用すると、放熱が妨げられ、内部が高温になって故障したり、火災に繋がる恐れもあるので、絶対に止めましょう。
因みに、最新のデジタルアンプは発熱が少なく、天面に放熱穴が無い製品もあります。
■さいごに
本コラム連載では、過去にも何度かAV機器のメンテナンスに触れてきました。
故障などのトラブルの予防し、また、機器の寿命を短くしてしまわないためにも、定期的なチェックとメンテナンスをお勧めします。年末の大掃除は、ちょうど良い機会と言えそうです。
〈関連コラム〉
第87回「年末は身の回りの機器もメンテナンス」
https://plus.jmca.jp/kou/kou88.html
第123回 空気をキレイに保って、メンテナンスを削減
https://plus.jmca.jp/kou/kou123.html