中曽根康弘内閣時代の1986年(昭和61年)7月1日、
縦割り行政の弊害を排して、
その発足式で、官房長官の後藤田正晴は、
「後藤田五訓」という。要点はこうだ。
(1) 省益を忘れ、国益を思え「自分の出身省庁の省益を図るな。聞けないものは即刻、
(2) 都合の悪いことでも本当のことを報告せよ「私が聞きたくないような悪い情報でも報告せよ」
(3) 勇気をもって意見具申しろ「『こういうことが起きました。総理、官房長官、
(4) 自分の仕事ではないと言うなかれ「オレの仕事だ、オレの仕事だと言って争い、
(5) 決定が下ったら従い、命令は実行せよ「大いに意見は言え。ただし、
役人が陥りがちな欠点を挙げて機先を制したのだ。