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ビジネストリップとクロルカルチャーコミュニケーション その2

最高の自分を表現する 成功イメージ戦略

欧米式・日本式 初対面の対人距離

人と人が会い、最初にとる行動が「挨拶」。
この時におく無意識の対人距離の基準がほんの少し違ったことによって、
その後のコミュニケーションに大きな影響を与えることが多々あります。
一般に、人は自分を中心として半径3フィートくらいを自分のパーソナルなエリアとして感じているといわれ、
そこに他者がいきなり入ってくると、不快に感じたり不安になったりするものです。
そのパーソナルなエリアにどれだけ初対面の人を入れるのか?それが最初に挨拶をする際の
距離感とその距離をとられた側の感じ方となります。

まず、初対面の対人距離は、欧米人のそれよりも日本人のほうが距離が離れています。
これは、挨拶の仕方の違いが大きく影響を及ぼしています。まず欧米式の挨拶では、最初に堅い握手。
ということは、相手と自分の距離感は、 肘から手の先×2倍の距離。片や日本式の場合、
もう少し距離が離れていることでしょう。お辞儀をする為、欧米式の挨拶をする際の距離よりも
広く間隔をとっておかなければ、実際に頭同士がぶつかってしまいます。
すると、その少々距離があるのが初対面の相手との距離感の基準となってくるのです。

その少し間隔の広い、相手との距離基準で海外に出たとしましょう。
すると、相手の方からは「○○さんは、私に興味が無いのだ」「乗り気ではないのだな」などと
判断されてしまうのです。基本的にとても生真面目で実直な日本人、精一杯挨拶をしようとして
顔がこわばってしまっている上に、ついつい一歩引いてしまうため、
相手からはよそよそしいと思われてしまうのでしょう。まったくそのようなことは無いにもかかわらず。
そう思われてしまったら、どれだけ素晴らしい人物であったとしても、折角のチャンスを
逃したことになってしまいます

その解決法、それは世界的に通用する挨拶である握手とその距離感に慣れることです。
距離感も大切なことですが、初対面で誰かの肌に触れるという行為、
相手の目を見て余裕を持った笑顔で挨拶することに自信を持つ必要があります。


成功する握手のポイントとエチケットは

1)右手同士でがっしり握りあい、軽く2、3回上下に振るようにする
 (このしっかりした握り具合で、自信の有無を図られてしまいます)

2)握手している際には、相手の顔を見て 
(握手をしながら、お辞儀をしてる人を目にすることがありますが、非常に不思議な動きに見えますので、避けましょう)

3)握手を求めるのは、目上の人や立場が上の人、女性から。

4)爪・手元はいつでもきれいに

5)ワイシャツ、スーツの袖口をぴっしりと

6)対人距離がお辞儀よりも近いので、様々な意味での匂い(香りも含め)や清潔感は必須

7)いいスマイルで


日本の文化は素晴らしいですし、お辞儀という美しい所作の挨拶もあります。
しかし、世界基準のビジネスのシーンで、初対面のイメージとそこから始まる円滑なコミュニケーションを
図ろうとするのであれば、自分の文化を持ちながらもグローバルスタンダードを身につけている人物で
あることを最初の挨拶で行えたのであれば、一目で全て理解してもらえます。
それだけで既に評価が違ってくるのは言うでもありません。

それには、まずその行動を自然にできるようになること。挨拶だけにかぎらず、
「動作」が自分のものになる(身につく)までには時間がかかります。
自然と振舞えるように、そして郷に入っては郷に従えるように、普段から距離感のとり方と、
近距離になっても自信をもって人と接することのできる清潔感を保つポイントをチェックしてみて下さい。

自信のある握手はビジネスの信頼と成功を確信させるメッセージです。

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