川魚料理を食べに「山ばな平八茶屋」を訪問した翌日、わらび餅の勉強をして帰ろうと、御池で下車して「麓寿庵」に向かうことにしました。
店に着き、レセプションで予約はされてますか、尋ねられ、しておりませんと返すと、只今、予約のお客様を案内中で少し時間がかかるとのことです。それで、どれくらいですかい、と尋ねると10分から15分とのこと。どのみち、少し時間潰しをしたかったので、はいお願いしますと応えます。
予約のお客様の案内が終わると、こちらの建物について話され、店内のツアーができるけれど希望されますかと尋ねられ、それならばとお願いしました。私のすぐ後に受付されたお嬢さんお二人と店内ツアーは始まりました。
こちらの建物はなんと、南禅寺の瑞龍図を描いた画家今尾景年宅だったようで、100年にも及ぶ長い年月を刻んできた有形文化財だったのです。
まずは、今尾景年の主庭の説明から始まりました。
嵐山に見立てた川の流れ、今尾景年が鞍馬石が好きだったことなどの説明を受けました。蹲が石臼であることなど聞きました。
続いて、こちらの画像の箱庭の羅生門の柱を支えていた石の話をされました。
回廊を歩き、私たちはお茶室へ移動しました。
お茶室では、柱が凝っていて月を取られるお猿さんを表現していると説明を受けました。
柱の横には今尾景年の作品の掛け軸がかかっております。
建具なども大変、凝っていますね。
続いては水屋へ移動します。
水屋には今尾景年の作品の版画がありました。
最後に奥庭へ。奥庭が見えるガラスはゆらゆらしています。
奥には蔵がりました。一つは「どら焼きと和紅茶 乃咫nota」になっているそうです。
灯篭が三つあり、大きいのは奈良の春日灯篭だそうです。
わらび餅を食べに来たつもりが思わぬ展開でしたね。見学が終わると奥庭の向かいの襖が開けられ、私の案内される席がありました。いよいよ目的のわらび餅を食べましょう。
こちらが案内された客席です。
程なく、わらび餅とお抹茶が到着しました。わらび餅はガラスの器にのせてあります。きなこと自家製の黒蜜が添えてあります。
食用花を鋳込んだわらび餅はとても綺麗ですね。旧今尾景年邸という空間にぴったりな商品です。
自家製黒蜜が濃厚で、わらび餅を食べながらはんなりできます。
入口でお料理の説明を受けるときに鴨粥の説明を受けました。次回は、こちらをいただきたいと思いました。
今回の京都は2月なので人もそんなに出ていませんでしたが、次回は予約をしておいたほうが良いかもいせんね。
空間にあわせた商品とサービスを提供するというところでとても参考になりました。京都に旅行したなら立ち寄る価値があると思います。ちなみに、すぐそばによくご紹介します「研覃 ほりべ」があります。
麓寿庵
〒604-8217 京都府京都市中京区西六角町101
電話 075-746-5927