今年行われたサッカー・ワールドカップの開催期間中に、毎日その日の対戦国言語でメディア報道やSNSなどを検索して、「その日の最も感動的なエピソード」をAIと一緒に作成してみた。
インターネットの普及により、世界中の情報を検索できるようになってはいるものの、これまでは「言語の壁」のため、アラビア語、オランダ語、ポルトガル語などでは検索ができず、それらの言語での情報を入手することは困難だったが、AIがこの「言語の壁」を打ち破ってくれたため、このような企画をやることができた。
この手法は今後グローバル展開を考える場合のマーケティングにも活かせると考えられるし、新たなトレンドを察知する手段にもなる。
具体的には参加48カ国のその日試合のあった自国語メディアを毎日自動的に検索して、「感動的なエピソード」を拾い集め、順位をつけるという作業をAIエージェントが自動的に行うプログラムを作った。
最初は試合関連の話題がほとんどを占めていたため、試合以外のエピソードも含めるように改良したり、メディア情報以外にSNSで話題となっている一般の人からの情報も取りに行くようにした。
■感動的エピソード
6月11日〜7月19日の26日分130エピソードの中から、最終的にAIが選んだ最も感動的なものが以下だ。
1位:初出場カーボベルデのキーパー・ヴォジー二ャ選手の母は、当初はビザが発給されずに応援に来られなかったが、強豪ウルグアイと2-2で引き分けた歴史的一戦の観戦が叶ったエピソード。(スペイン語、コロンビア)
2位:エクアドル戦で決勝ゴールを決めたコートジボアールのディアロ選手は、13歳の時にイタリアに連れて行かれた人身売買の被害者で、実の両親の名前も分からないが、ワールドカップのゴールが「生きてここまで来た証明」となった。(スペイン語、アルゼンチン、チリ)
3位:最後のワールドカップとなったアルゼンチン・メッシ選手の準優勝メダルを受け取った後の涙。(韓国語、ポルトガル語、ブラジル)
SNS版は、
1位:3位決定戦の朝にフランス・エムバペ選手が監督に書いた手紙。(フランス語、Xで1,818万表示、55.6万いいね)
2位:カーボベルデは優勝したスペインが唯一勝てなかったチーム。(英語、Xで527万表示、19.9万いいね)
3位:メッシの涙。(英語、Xで128万表示、9.5万位いいね)
となった。
AIエージェントの利用方法は「業務の効率化」だけではなく、いろいろな分野で考えられ、自社での活用法をいろいろ試していただきたい。
======== DATA =========
●3位決定戦の朝にフランス・エムバペ選手が監督に書いた手紙
https://x.com/KMbappe/status/2078531906547675518
●スペインが今大会唯一勝てなかった相手
https://x.com/PolymarketSport/status/2077138436654321951























