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- 社長のメシの種 4.0
- 第60回 リモートワーク
ロイターが8月3〜13日に実施した企業調査(496社に送付・回答225社)によると、テレワークを実施中が38%、今後実施する予定が7%、検討中・今後検討する予定が32%で、これらを合わせると政府の要請しているテレワーク率7割をほぼ達成できる見通しだ。
その反面、出社する社員が減少したことでオフィスの稼働率は1〜2割低下が62%、3割以上低下が34%、5割以上低下が9%となっている。
オフィスのあり方を見直している企業は、サテライトオフィスなど分散方向で検討している企業が48%、賃貸契約解除など縮小方向が33%と8割にのぼっている。
新型コロナウィルス感染拡大をきっかけに、在宅勤務を基本とした働く場所分散の動きが強まりそうで、ビデオ会議システム・Zoomや、ビジネスチャット・Slackなどの利用に加えて、自宅の引っ越し、改装、サテライトオフィスの利用などが今後も増えそうだ。
■EAT PLAY WORKS(イート プレイ ワークス)
東京・広尾の地下鉄駅すぐの場所に7月20日にオープンした「EAT PLAY WORKS」は、1〜2階が飲食街、3〜6階がメンバーズラウンジやオフィススペースとなっている複合施設で、「食べて 遊んで 仕事して」がコンセプトだ。
5〜6階(月額30万円~)のオフィススペースは法人登記も可能で、3〜8人部屋やミーティングルームも用意されているので、基本的にリモートワークを採用するベンチャー企業などが本社オフィスとして使うことも想定されている。
3〜4階(月額7万円)はメンバーとメンバーのゲストが24時間365日利用でき、経理代、弁護士・司法書士による専門家サポートサービスなどのビジネスサポートも受けられる。
1〜2階の全17店の飲食店街は横丁スタイルとなっており、「ブルーボトルコーヒー」、ミシュラン二つ星フレンチの新業態「ビストロ ネモ」、モダンベトナム「アンコム」などが出店しており、メンバー企業はここからデリバリー注文も受けられるなど便利だ。
■スターバックス+ThinkLab
7月30日に東京・銀座にできたスターバックス・コーヒーに併設されている有料制(300円/15分)ソロワーキングスペース「Think Lab」は、メガネ店の「ジンズ(JINS)が開発した「集中できる空間」を提供するスペースで、誰とも目線が合わない空間、他人の動きが気にならない導線、自分の時間を過ごすことに重点を置いた設計となっており、植物、自然音、気温・湿度、照明、オリジナルアロマなど、科学によって導き出された五感要素により集中しやすい環境を提供している。
また、スターバックスの客席としてのスペースには、テレビ電話などに適した予約できるブース席、2~12人のミーティングや商談、ディスカッションに便利なテーブル席なども用意され、自宅だけでは限界があるリモートワークを快適にするサービスを提供している。
コロナ後の世界はまだまだ不透明な部分が多いが、テレワークの定着は後戻りできないと思われ、今後もテレワークをサポートするサービス、施設が登場してくると考えられる。
======== DATA =========
●EAT PLAY WORKS(イート プレイ ワークス)
企画:ソルトグループ:http://salt-group.jp
所在地:東京都渋谷区広尾5-4-16
飲食店営業時間:11:00〜23:00
●スターバックス コーヒー CIRCLES 銀座店+ThinkLab
所在地:中央区銀座3-7-6 CIRCLES銀座
tel:03-6228-6715
営業時間:7:00~22:30
Think Lab:17席