ここのところ債務過多の会社の経営者とお会いすることが多い。
そして、たいてい
「債務過多の会社をよみがえらせるにはどうしたらいいのだろう?」
といった内容のことを聞かれる。
どうしたらいい?といわれてもその会社の財務や強みによってやりかたは異なる。儲かっている事業があるならそこだけ切り離すなんていうこともできるのだが、その会社をどうにかしなければならなくなったときは方法は3つしかない。
【1】 債務の免除、減額
【2】 資産の売却
【3】 利益の増加
この3つの方法を組み合わせて事にあたるのが普通だが、たとえばホテルなどは『ホテルという資産』を売却すると営業利益が出せなくなり、再生すらできなくなる。
つまり、業種によって制約というものがでてくるのだ。
この制約を考えなくてよいようにするためには、どうしても必要なものがある。それが『ビジネスモデル』ということになる。
ホテルで言えば極力、固定資産をもたない努力を続ける東横インや、ホテルそのものを運営するのでなくホテルと顧客の仲介を空き部屋と言う観点でつなげる一休のような会社の『ビジネスモデル』 が既存の制約を崩すのだ。
債務過多の解決策は3つしかない。それでも、債務過多の会社を蘇らせたいと考えるなら『ビジネスモデル』を考え、3つの債務過多の解決策を考えながら事業展開するべきだ。
それを考えても、そこから試行錯誤の連続なのだが、やらなければ、いずれ会社は破たんしてしまう。