※本コラムは2024年11月の繁栄への着眼点を掲載したものです。
先日、親しい友達の会社の事業発展計画発表会に参加した。元々9月1日に開催予定だったが、台風10号の接近により延期となり9月22日となった。9月1日ならば参加できない予定だったので私としてはとても幸運であった。その友とは25年以上の付き合いになる。永い付き合いの中で、会社を飛び出してしまった二代目を暫く預かってほしいという頼みも、他の友の会社の後継者を3年間修業させてほしいという頼みも、無茶な頼みを二つ返事で承諾してくれた私にとって気の置けない存在だ。
今回の事業発展計画発表会は60周年、社長は50歳という節目で新たな決意を感じるものであった。会場には久しぶりにお会いする会長夫妻もいらっしゃっていた。会長には、私の大学入学祝もしていただいた。親子でそんな仲だ。
社長とは孤独な商売だとは言うが、社長は人生において真に親しい友を何人作れるのだろうか。「仲間」というのは出来るが「真の友」というのは難しいのではないか。社長人生の中で、「真の友」を多く作れる人は幸運だ。
会社が調子いい時は寄ってくる人も多いが、会社の調子が悪くなると離れていったり。むしろそんな時ほど寄り添ってくれたりする人を大切にしなければならない。彼の周りには自然と人の輪が出来る「花」のある社長だ。
「真の友」とは、分母である「仲間」の中から生まれる。その大事な分母である仲間が出来る社長と、仲間が出来ない社長、いったいどこが違うのだろうか。
仲間が出来ない社長の特徴というのを考えてみた。「あそこの会社大変らしいよ」などと人のウワサが大好きであったり、SNSでネガティブな発信ばかりしたり、「〇〇さんがこう言っていた」などと人の言葉を借りるだけで自分が無かったり、人に投資をしない、活きたカネを使わない人であったり、そういう人ではないか。
仲間が出来る人の特徴とは、その真逆である。人を悪く言わない、考え方がポジティブで一緒にいて楽しい、自分の主義主張を持っている、活きたカネの使い方をする、そういう人である。
人と人との「信頼関係」とは、いままでの自分自身の考え方や、言動や、行動などの上に乗っかってくるものである。信用とは過去の積み重ねであり、信頼とはその上に乗る未来なのだ。
もし、自分がもっと人との信頼関係を築いていきたいのであれば、いまから自分の言動、考え方、行動を変えていかなければいけない。自分が変わらなければ相手を変えることはできない。まずは自分からである。
※本コラムは2024年11月の繁栄への着眼点を掲載したものです。





























