■口コミで大ヒット!
新型コロナウイルス感染症対応給付金10万円を元手に、高松で出版社を立ち上げて出版した現代語訳の万葉集がベストセラーになっている。
当初作ったものはまじめな「令和万葉集」(2021年刊)だったが、友人とのSNSにそれを面白おかしくしたものを投稿したところ反響があり、今の若者がSNSなどで使っている「ギャル語」や、奈良弁による万葉集「愛するよりも愛されたい」(佐々木良・著、1,000円)を自分の結婚式の引き出物にして配るために出してみたところ、大ヒットとなった。
当初は持ち込んだ取次会社から断られて書店に届かなかったが、アマゾンで販売を始めたところ口コミで広がり、扱う書店も増え始めたという。初版は500部だったが、だんだん注文が増え1年で10万部を超え、今では300店の書店にも並んでいる。
アマゾンのランキングを見ると日本古典文学で1位(2023年8月現在)、紀伊国屋書店では文学・芸術ジャンルで週間売り上げランキング1位になり、新宿店では1週間で2,000冊も売れたという。
山上憶良による七夕の
天の川
相向き立ちて
我が恋ひし
君来ますなり
紐解き設けな
という歌は
今夜は七夕♡
大好きな彦ポンが
会いに来てくれる日!
肌見せコーデで
待っとくか
彦星しか勝たん!
という訳になっており、万葉集に興味のなかった若い世代でも面白い。
1
2