書いた文章(英語)に合った画像を描いてくれるAIが、最近話題になっている。
2022年8月に一般公開された「Stable Diffusion」という画像生成AIは、スマートフォン・アプリ(現在はiPhoneのみ)でも使えるため、誰でも簡単に高品質のイラストや画像が作れる。
文章や参考画像などから簡単にリアルな画像が作れることから、「アーティストの権利侵害」や「ポルノや政治に関するフェイク画像の生成」などを危惧する声も聞かれるが、実際に使ってみると本当に簡単に画像が作れてしまうので驚いた。
私はスマホ版の「AI Picasso – Dream Art Studio(AIピカソ)」を使用して「Anime style ,portrait of girl, jeans clothing, mountain background, extreme detail, realistic lighting(アニメ調、女の子のポートレート、ジーンズを着用、背景に山、高精細、リアルなライティング)」と指定してみたところ、すぐに画像が表示され、気に入らない場合はリターンを押すと次々に次の候補画像が出てくるので、気に入ったものだけスマホに保存した。
次に「Popular words」がたくさん出ているので、「浮世絵風の富士山」という日本語のものを選択してみると、本当にありそうな浮世絵風の画像が表示された。
しかし、自分が撮影したお寿司の「まぐろのトロ画像」を参考画像に登録して、「sushi fatty tuna looks delicious」と入れてみたが、あまりいいものが作れなかったので、この分野は難しいのかも知れない。
■品評会で1位を獲得
2022年8月26日から開催された第150回コロラド州品評会のデジタルアート部門で、画像生成AI「Midjourney」で描かれた絵が1位を獲得し、人間のアーティストから「AIがクリエイティブな仕事の死を早めている」と非難されるという出来事も起こっている。
出品した人は、AIで何百枚もの画像を生成しては微調整を行う作業を繰り返し、最終的に3作品を出品したようなので一応人間の手も入っているが、夏休みの宿題の絵を親に描いてもらったような感じもする。
AIによる画像生成、作曲、演奏は今後も進歩すると考えられるため、今後「AI芸術」という新たなカテゴリも登場する可能性もある。
======== DATA =========
●Stable Diffusion
https://stability.ai
●AI Picasso – Dream Art Studio(AIピカソ)
https://apps.apple.com/jp/app/ai-picasso-dream-art-studio/id1642181654
●画像生成AI「Midjourney」
https://www.midjourney.com/home/