「出鼻をくじくな」
相手の意見に腹を立てると器の小ささが見えてしまう。
多様性の受容、「相手も正しい」という視点が必要だ。
「出鼻をくじくな」と松下幸之助翁は言った。
松下幸之助翁は、たとえ取るに足りないような提案であっても、「それはつまらない」と言ったり、相手を無視するようなことはしなかった。
どんな場合でも、「いい意見やなあ」といつも感心した様子でほめてくれたと、薫陶を受けた多くの方々が証言している。
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「さあ出来ますかな」というて、それとなしに乗ってこない場合は、言いかけた僕がもう出鼻をくじかれたように思って、勇気がなくなっちまう。
僕でさえそうや。
まして部下に出鼻をくじくようなコトをいうたら、みんな勇気がなくなっちまう。
責任者は部下からの提案に出鼻をくじくような言動は断じてやってはいかん。
部下からは無限の知恵が出てくる訳や。
その知恵を吸い上げていったらいい。
そうしたらその人は、どんどん伸びていくわけや。
みんながわが事のように考えを述べる。
それが入れられる、入れられない場合でも、提案したということを称賛される。
そのことは用いられない。四囲の事情でまた見方によると、それは今無理であるということがたくさんある。
しかし、提案をしたということがいかに尊いことであるかということが、同時にその人に植え付けないけない。
それを、「こら君、こんなんあかんで」と、こういうように、たやすくこれを葬るということは、絶対に私は禁物だと思うんです。
~松下資料館展示視聴ブース「部下の提案を喜ぶ」の映像より~
(ここまで)
経営の神様の言葉は重い。
東京より愛を込めて。臥龍